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競輪選手になるにはどうしたらいいのか教えます。

2017 1/25 10:28
競輪選手
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Photo by masuti/Shutterstock.com

競輪選手というと太い太ももがトレードマークのスポーツですが、あれだけの太ももになるためには、日々の並外れた努力のたまものです。競輪選手になりたい人に、競輪選手になるにはどうしたらいいかをご紹介します。

競輪選手になるには日本競輪学校で学び、資格試験を受ける

いくら自転車競技の経験者でも、国家試験の「競輪選手資格検定」に合格しなければ競輪選手にはなれません。この資格試験は誰でも受験することができますが、「日本競輪学校」で学んだ者でなければ合格はかなり難しいので、まず静岡県の伊豆にある日本競輪学校に入学して1年間勉強することが、一番の近道となります。
日本競輪学校の入学条件は男女共に同じで、国内に居住をしていて、入学日に17歳以上であり、高校卒業と同等以上の学力を有するという点だけです。自転車競技の経験の有無、年令、性別は問いません。日本競輪学校卒業直前に競輪選手資格検定を受け、合格すれば卒業となり、競輪選手になる資格を得られます。

競輪選手になるための日本競輪学校の入学試験の内容

入学試験には、一般入試と世界規模の自転車レースをはじめ様々なスポーツ競技の成績優秀者が対象となる特別選抜入試の2種類があり、ほとんどの人が受けるのは一般入試です。一般入試は、技能試験と適性試験のどちらかを受け、技能試験は、自転車競技で一定の実績がある受験生、適性試験は自転車競技以外のスポーツ経験がある受験生が対象です。
技能試験は、1次試験で1000メートルと200メートルのタイムトライアルを行います。適性試験は、1次試験で垂直跳びと背筋力の測定、台上走行試験装置を使った回転回数や走行速度の測定を行います。技能試験、適正試験ともに、2次試験には身体検査と人物考査があります。

競輪選手になるための入学試験の倍率と難易度

入学試験合格の倍率は、例年、男子が10倍、女子は3倍くらいです。1次試験の1000メートルを1分10秒程度で走行する能力は自転車競技経験者でもかなり難しいので、現役で活躍中の競輪選手の中にも、日本競輪学校の入学試験で2、3回不合格になった選手もいます。
受験者は、自転車競技経験者が技能的に有利ではありますが、今まで競輪選手として活躍してきた人の中にも一般試験からの選手もいますので、競輪選手になりたいという強い思いも大切です。

競輪選手になるための日本競輪学校での生活

合格したら、日本競輪学校へ入校し、在学期間は通常1年ほど。成績優秀者は半年で卒業することができます。既婚者を含め全寮制で、携帯電話やパソコンなどの持ち込みは禁止。電話は公衆電話のみで、利用は自由時間に限られます。また、髪型は男性は丸刈り、女性はショートカットで化粧は禁止など、さまざまな厳しい規則の中での寮生活となります。公営ギャンブルという立場から、生活態度や自己管理なども厳しくしつけられます。学費は無料ですが、食事代やウエア代などに100万ほどかかるので、JKAから借りて、返済はデビュー後の賞金から行います。
授業は、競輪選手に必要な法律の知識や競輪のルール、自転車に関する知識の他、国語や社会といった一般科目を学ぶ学科と、学校内の施設やバンクで、筋力トレーニングや実際のトラックレーサーを使って訓練する実技があります。

競輪選手になってから引退まで

競輪選手資格に合格して卒業した後は、全国各地にある日本競輪選手会の支部に所属します。所属については、出身地や師匠と同じ支部を選ぶことが多く、選手登録が行われ選手登録証と選手手帳が交付されることで、正式に競輪選手となります。
最初は全員が6つある級の中の「A級3班」の格付けで競輪選手としてデビューし、以後、競走成績によってトップクラスへの昇進を目指していきます。競輪選手は、スポーツの中では選手生命が長く、50歳以上の選手も珍しくありません。引退年齢の平均は44歳ぐらいで、体力の限界や級の降格などによって引退を決意する選手がほとんどです。

まとめ

競輪選手になりたいと思っている方に向けて、競輪選手になるにはどうしたらよいかを簡単にまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか。これを読んで、ますます競輪選手への夢が大きくなり、将来夢をかなえることができたら嬉しいです。