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京都産業大学アイスホッケー部を徹底解剖!

2016 12/1 16:42
アイスホッケー
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Photo by anouk3/Shutterstock.com

日本では古くから学生スポーツとして歴史を重ねるアイスホッケー。 現在、早稲田・明治・法政・東洋の関東4強が日本一に近い存在で、関西勢も関西大学を中心に実力アップを図っています。 本稿では、関西1部Aリーグ・京都産業大学にスポットを当てます。

【京都産業大学】ラグビーを筆頭にした大学スポーツの名門

京都市北区に位置する京都産業大学。1965年に創立され、現在7つの学部がある総合大学です。初代学長は荒木俊馬氏。ノーベル賞を受賞した湯川秀樹を指導したことでも知られる物理学者です。
スポーツ面に目を向けると、硬式野球部は関西六大学リーグに参加してプロ選手を多く輩出。ラグビー部も関西地区の強豪校で、全日本大学選手権の常連となっています。そのほか、バスケットボール部、陸上競技部、ソフトボール部などが全国レベルで実績を残しています。

【歴史】創部45年目を迎える京都産業大学アイスホッケー部

京都産業大学体育会アイスホッケー部は1971年に創部されました。開学から5年後に産声をあげたチームは、今年で創部から45年目を迎えました。関西学生リーグでは1部に所属。関西大学が常勝軍団として君臨していますが、上位進出を目指して毎シーズン奮闘を続けています。
冬のインカレには2013年・14年・15年と3年連続で出場中。関東の強豪校と力の差があることは否めないものの、2013年には8年ぶりに1回戦を突破し、ベスト16進出という成績を収めています。

【アイスホッケー関西学生リーグ】関西1部リーグに所属

6チーム総当たり(2回戦)で争われるアイスホッケーの関西学生1部Aリーグ。上位4チームが決勝リーグに進み、下位2チームが1部Bリーグ上位2チームとの入れ替え戦に臨む形となります。
近年の京都産業大学大学の成績は、2013年5位、2014年5位、2015年5位。関西大学、立命館大学、同志社大学といった決勝リーグの常連校に善戦するものの、圧倒的な攻撃力を前にすると勝利を奪うのはなかなか難しく、毎シーズン入れ替え戦に回っています。しかしながら、シビアな勝負を制してリーグ1部に残留し続けています。

【京都産業大学のトレーニング】リーグベスト4を目指して切磋琢磨

普段のトレーニングは、神山コロシアムと京都アクアアリーナを利用。春は陸上トレーニングを中心に、秋以降は週2?3回の氷上トレーニングを実施しています。毎年9月には夏合宿を実施するほか、北海道の苫小牧で行われる全国アイスホッケー交流戦大会に参加しています。関西圏外の強豪校と対戦する機会にも恵まれるこの大会では、チーム力の底上げだけでなく、冬のインカレを見据えた準備も進めることになります。
選手層が厚いわけでもなく、突出した戦力も、関西大学のように恵まれた環境もありませんが、手が届きそうでなかなか届かない「関西リーグベスト4」を現実的な目標として、日々努力を重ねています。

【京都産業大学今シーズンの展望】格上との試合も粘り強く戦いながら

2016年の関西学生リーグも9月に開幕。執筆時点での成績は1勝3敗1引き分けで6チーム中5位につけています。圧倒的な攻撃力を誇る関西大学と同志社大学にそれぞれ11失点、17失点と大敗。目標であるリーグベスト4を達成するには守備力の向上が必要とみられています。
しかし、立命館大学と1-1で引き分けた試合では、試合終了までに合計60本のシュートを打たれながら1失点に抑え、最終ピリオドで同点ゴールを奪うという粘り強さを発揮。チームにとっても光をもたらす勝ち点1となったはずです。

まとめ

関西大学を筆頭とした決勝リーグ常連の4チームの牙城を崩すことは、かなり難しいチャレンジになると思われます。しかし、歩みを止めないことで力の差を少しずつ埋めていく。進化を続ける京都産業大学アイスホッケー部に今後も注目したいところです。