「スポーツ × AI × データ解析でスポーツの観方を変える」

アルテミスSはリアアメリア勝利も課題残す 先週の重賞レースを予想とともに振り返る

2019 10/28 14:04SPAIA編集部
2019年アルテミスステークスを制したリアアメリアⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)
このエントリーをはてなブックマークに追加

ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

アルテミスSは豪快な差し切り勝ち

10月26日(土)、東京競馬場ではアルテミスS(GⅢ・芝1600m)が行われた。暮れの2歳女王決定戦、阪神JFにも直結してくるこのレースには、6月の新馬戦を持ったままで快勝したリアアメリア、新馬戦を先行して鋭い末脚を使って勝利したサンクテュエールなど、9頭立てながら好メンバーがそろった。

レースは少しバラついたスタートとなり、リアアメリアは後方からのレースとなった。ダッシュよく先手をとったのは大方の予想通りビッククインバイオ。2番手には外からサンクテュエール、オータムレッドと続く。後方2番手を追走していたリアアメリアは、行きたがり気の悪さを出していた。

前半600mは36.3というスローペースでレースは流れ、隊列は変わらず4コーナーから直線コースへと向く。粘るビッククインバイオに外からじわじわと迫るサンクテュエールだったが、大外から一気に追い込んできたのはリアアメリア。内の2頭に並びかける間も無く鮮やかに差し切った。時計は1:34.3、2着はコンマ1秒差でサンクテュエールという結果に終わった。

2019年アルテミスステークスを制したリアアメリアⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

今回は小頭数だったこともあり、リアアメリアが気の悪さを見せながらも勝利したが、阪神JFに出走するならフルゲートの18頭は必至。かなりの能力があるが、スムーズに追走できないと足をすくわれかねない。気性の成長が待たれる。

予想は、馬場傾向から分析した三木氏が◎リアアメリア、△サンクテュエール、○ビッククインバイオで見事に的中した。

《関連記事》
【アルテミスS】新馬戦圧勝のリアアメリア登場 果たして馬場傾向に合うのか?

ゴール前の混戦を制したのはダイアトニック

京都競馬場では、マイルCSの前哨戦であるスワンS(GⅡ・芝1400m)が行われた。雨の影響が残り、稍重でのレースとなったが、果たして結果はどうだったのか。こちらのレースについても振り返っておこう。

先行争いはダッシュよくイエローマリンバが先頭へ。2番手にセイウンコウセイ、その直後の内にマルターズアポジー、外にトゥザクラウンという隊列で3コーナーへと進んで行く。人気どころでは2番人気のモズアスコットは中団やや後ろ、1番人気のダイアトニックは1馬身後方の12番手を追走していく。

4コーナーから直線コースへと向き、外からトゥザクラウンが先頭に並びかける。そこへ追い込んできたのはマイスタイルとモズアスコット、さらに大外から一気にスミヨン騎手騎乗のダイアトニックが追い込んで、ゴール前は3頭による激戦となった。何とかハナ差で差し切ったのはダイアトニック、2着にはモズアスコットとこちらも人気通りの決着に終わった。

予想は◎グァンチャーレだったが、馬群をさばくのにモタモタしてしまい5着。雨の影響が残ると考えたものの、結果的に過去10年のスワンSの上がりタイムに最も近いモズアスコットが2着に入った。深く考え過ぎずに、素直にデータを信頼しておけばよかったのかもしれない。

《関連記事》
【スワンS】「4角平均通過ポイントは2.6」 馬場傾向からは差し馬有利
ルメール騎手の神騎乗でアーモンドアイが圧勝、次走注目馬は?天皇賞秋を振り返る