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栗東所属馬の複勝率は33% アイビスSDは「栗東所属馬」×「千直勝ち」×「牝馬」のデータに注目

イメージ画像ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)
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ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

人馬ともに栗東所属馬が有利

今週行われるのがアイビスサマーダッシュ(GⅢ 芝1000直線)。いわゆる千直という条件で行われる唯一の重賞である。1000mだからといって、無呼吸状態で突っ走るのは無理なようで、うまいことどこかでひと呼吸置くのがコツだと聞いたことがある。自分はジョッキーではないので、そこのところはよく分からないが、とにかく他とは勝手が違うということだけは分かる。

昔は千直といえば西田騎手というイメージだったが、過去5年の千直の勝ち星を見ると、西田騎手が3位以内に入ったのは2回。こう見ると、独壇場ということではなさそうだ。

過去5年の千直リーディングⒸSPAIA

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また、意外だったのが栗東の騎手が頑張っていること。関東の競馬場なので、栗東の騎手は乗る機会が少ないので、厳しい成績が出るかと思ったが、昨年の千直のリーデングは秋山騎手。2年前が北村友騎手であり、M・デムーロ騎手も3位が2回と、他と違う条件のレースながらうまく乗りこなしている感がある。

過去10年の所属別成績ⒸSPAIA

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過去10年のアイビスサマーダッシュの馬の「所属別データ」も栗東の馬が圧倒的な数字を残している。 千直は人馬とも栗東所属に注目すべきなのかもしれない。

夏らしく牝馬が優勢

続いてのデータは過去10年の優勝馬の「千直出走回数と1着回数」である。

過去10年の優勝馬の千直出走回数と1着回数ⒸSPAIA

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こう見ると、アイビスサマーダッシュを勝つにはこの条件で勝っていることが重要である。勝っていなかった、または走ったことがない馬は3頭いるが、どの馬も1200mの重賞を勝っているか、芝1200mのGⅠで好走した馬たちである。よほどのスプリンターでないと、ここをぶっつけ本番で勝つのは厳しいようだ。

最後に「性別成績」。

過去10年の性別成績ⒸSPAIA

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「夏は牝馬」という格言通り、このレースも例に漏れることなく牝馬が強い。迷った時は牝馬を買うのをおすすめする。

アイビスSDは「栗東所属馬」×「千直勝ち」×「牝馬」に注目

今回は「栗東所属馬」×「千直勝ち」×「牝馬」 のデータに注目。

これにぴったり当てはまるのが昨年の覇者、ダイメイプリンセス。昨年、このレースを勝ち、北九州短距離Sを2着。勢いそのままに挑んだ初のGⅠ・スプリンターズSで展開に恵まれないながらも4着と強さが光ったが、年明け4戦がパッとせず。ただ、この馬はもともと冬場(11~3月)に馬券圏内に入ったのがわずかに1回と、暖かい時季に活躍する馬。そろそろ状態を上げてくる頃か。

相手はどれも一長一短。ただ、このレースのもう一つの特徴として1番人気の成績がかなりいいことが挙げられる。過去10年で(6,1,0,3)と7連対。今年1番人気に推されるのがライオンボスであろう。3、4走前が16着とどちらも最下位だったが、2走前に初めて千直に使われてコンマ8秒差の圧勝。前走は3勝クラス(1600万)の身ながら千直でオープン勝ちと、まさに水を得た魚のような変わりよう。

チークピーシーズ着用馬で、おそらく集中力に問題があるので、この条件が向くのだろう。ただし、集中力が今回も続くとは限らないし、ここ2走と違い斤量が3kgも増える。サマーシリーズ予想対決で、相手は1番人気の成績の良さからライオンボス1点するが、今年は半分疑ってかかりたい。

ダイメイプリンセスとライオンボスの馬単折り返し1000円ずつとダイメイプリンセスの単勝3000円で勝負。

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