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シゲルピンクダイヤ本命の予想は的中したか 桜花賞&阪神牝馬Sを振り返る

2019 4/8 11:04SPAIA編集部
阪神競馬場,ⒸSPAIA
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阪神牝馬S、ラッキーライラックは圧倒的1番人気だったが…

4月6日、7日に阪神競馬場で行われた阪神牝馬S、桜花賞を振り返っていく。果たしてSPAIA予想陣の予想は的中したのだろうか。

まず、4月6日に行われた阪神牝馬Sでは、ラッキーライラックが単勝1倍台に推されていたが、パドックで毛づやがあまりよくないように思えた。案の定レースでも道中で挟まれて位置取りを悪くし、直線もモタれて伸びを欠いた。体調やレース内容を考えると、ノーカウントでいいのではないだろうか。

勝ったのは3番手でレースを進めたミッキーチャーム、2着には2番手でレースを進めたアマルフィコーストが入った。武豊騎手騎乗のダイアナヘイローがスローペースの絶妙な逃げを打ったため、この2頭は展開を味方につけた格好だ。ミエノサクシードは3着に終わったが、これは位置取りが悪かったためで決して力負けではなかった。

予想はラッキーライラックからいってハズレ。予想をする上で絞り切れなかったのもあり、強引な予想になってしまった感がある。


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桜花賞はグランアレグリアがレコードV

4月7日には、牝馬クラシック第1戦桜花賞が行われた。レースは前走で逃げた馬がおらず、何がハナに行くか注目されたが、プールヴィルがハナを主張。他は競りかけず、スローペースでレースが進んだ。

勝ったのは、2番手でレースを進めた2番人気グランアレグリア。4角で一気にペースを上げて先頭に立ち、最後まで他を寄せ付けなかった。勝ち時計は1:32.7のレコード決着。2着にはうまく馬群をさばいたシゲルピンクダイヤが入った。

逆に、3着のクロノジェネシスは馬群をさばくのに少し苦労し、展開も合っていなかったが、クラシック第2戦のオークスでは狙ってみたい存在である。4着のダノンファンタジーはこのペースに我慢できず、道中で頭を上げる仕草を見せていた。その結果、早めに前を追った分、最後の最後で甘くなってしまった。5着のビーチサンバは、スローペースを嫌って道中で上がって行って足を使ってしまったのが響き、最後はこの馬のいつもの切れが見られず。こちらも展開が合わなかったようだ。

予想は2着のシゲルピンクダイヤを門田氏が本命にしたが、勝ったグランアレグリアが相手におらず惜しい結果となった。

グランアレグリアは前哨戦を使わず、ぶっつけ本番でクラシック1戦目を制した。昨年、このレースを勝ったアーモンドアイも前哨戦を使っていない。ここ2年で「大舞台の前には前哨戦を使う」という定説が崩れだしているように思える。これは、外厩(厩舎以外の施設)でもきっちりと仕上げられる技術が向上しているといっていいだろう。それだけ競馬の世界の進歩が進んでいるということなのかもしれない。

今週の皐月賞では昨年のホープフルS(GⅠ)の勝ち馬、サートゥルナーリアがぶっつけ本番で挑む。「ローテーションのデータ」を今まで通り使ってもいいのか、実はもう古いデータとなってしまったのか、今週の皐月賞も楽しみである。


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