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【桜花賞】ダノンファンタジーの馬場適性は言うことなし! グランアレグリアの取捨は?

2019 4/6 15:00三木俊幸
桜花賞,分布図,ⒸJRA
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ⒸJRA

過去10年の平均勝ち時計は1:34.1

3歳クラシックの幕開けを飾る桜花賞(GⅠ・芝1600m)。今年も2歳女王のダノンファンタジーをはじめとした豪華メンバーがそろった。今週も、先週の阪神競馬場の馬場状態を分析するとともに、各馬の馬場適性を重視した予想を行なっていく。

まずは先週の馬場状態を振り返っておこう。

3月30、31日の阪神競馬場芝コースの成績,ⒸSPAIA

ⒸSPAIA

3月30日(土)は雨に見舞われた一日だった。良馬場からスタートしたものの、9レースのアザレア賞と10レースの仲春特別は稍重で行われ、大阪杯が行われた31日(日)は、天候が回復して最終的に良馬場になったものの、雨の影響があった2日間だったと言える。

時計を見ると、良馬場に回復した後にも関わらず、日曜9レースの明石特別は2:04.7、メインレースの大阪杯は2:01.0と時計がかかっていた。勝ち馬の上がりを見てみると平均で34.9だったが、33.3〜36.0とレースによって開きがあった。

今週末は晴天が予想されており、馬場状態は完全に回復するだろう。高速馬場とまではいかないかもしれないが、過去10年の桜花賞の勝ち馬の平均時計1:34.1と同程度もしくは、それより少し速い程度になるのではないかと考える。

グランアレグリアの取捨は?

本命馬として、人気ではあるがダノンファンタジーを推奨する。

桜花賞分布図,ⒸSPAIA

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ダノンファンタジーは桜花賞馬の素質があるのか?過去のデータから見えたものとは?』でも紹介したが、過去10年の桜花賞馬の成績と比較しても、走破時計と上がりについては、桜花賞馬としての素質を兼ね備えていることが証明されている。馬場適性からは非のつけどころがないため、ここは素直に本命でいいと判断した。

対抗はビーチサンバ。昨秋のアルテミスSと阪神JFでは、馬券に絡んではいるものの使った上がりは34.4、34.5と平凡なものだった。しかし、2か月の休養を挟んで迎えたクイーンCでは、出遅れて最後方からの競馬となったが、上がり32.9を使えるまでに成長している。もともと東京より阪神コースの方が向いていると思っているので、コース適性と成長度に期待して2番手評価とした。

続いてクロノジェネシス。阪神JFではダノンファンタジーをあと一歩のところまで追い詰めた。ビーチサンバと能力的には互角だが、同馬の方が軽い芝を得意にしていること、そして人気面を考慮しての順位づけとした。

そして最後にシェーングランツを取り上げておく。前走のチューリップ賞は明らかに余裕残しの仕上げに映った。切れるというよりは長くいい脚を使うタイプで、なおかつ後方から追い込む脚質なだけに、展開に注文はつくが能力は高い。ハイペースになり、スタミナ勝負になれば浮上してくるだろう。

今回、無印にしたグランアレグリアについても触れておこう。能力は上位だと思うが、スピードを武器に先行して、そのまま粘りこむレースが持ち味なだけに、今回のような平均的な時計の馬場より、高速馬場に適性が高いと考える。それだけに、今回は厳しい展開になる可能性も十分考えられる。今回は危険な人気馬として推奨しておく。