1番人気を信頼
4月6日(土)に阪神牝馬S(芝1600m)が行われる。元々、年末の風物詩として行われていたレースだが、ヴィクトリアマイルができたことにより、2006年から春に施行時期が移動した。
移動した時に距離が1400mとなったのだが、2016年に距離をヴィクトリアマイルと同じ1600mに変更。1400mと1600mでは競馬の質が違うことから、阪神牝馬Sの10年スパンでデータを取るのではなく、過去3年の阪神芝1600m全体のデータに注視して予想していきたい。
まずは「種牡馬別成績」。
ⒸSPAIA
阪神芝1600は外回りコースを使用するので、直線の距離が西日本一長い。コーナーを2つ回るのだが、最初のコーナーまでに距離があり、ポジション取りに焦る必要がない。そのため、ペースが上がらず、直線だけいい足が使えればというレースになりがちである。
いわば決め手がものをいう舞台である。決め手勝負に強い種牡馬といえばディープインパクト産駒。上記のように勝ち星は圧倒的な数字である。複勝率も高く、これは信頼できる数字ではないか。
オルフェーヴル産駒はデビューして間もないので数は少ないながら、率はディープインパクトにも負けていない。
続いて「調教師データ」。
ⒸSPAIA
中内田厩舎がトップ。勝ち星だけではなく、率もいいので要チェックだ。あとは藤原英厩舎、角居厩舎、藤岡厩舎の数字も悪くない。
続いて「人気別成績」。
ⒸSPAIA
1番人気の連対率は50%を超える。一見すごい数字なのかと思うが、過去3年の競馬場全場の芝1600mの成績を調べると、勝率35.5%、連対率52.8%、複勝率64.7%。阪神芝1600mはちょうど平均くらいの成績である。どこの競馬場も芝の1600mは1番人気を信頼していい傾向にあるのかもしれない。
最後に「脚質別成績」。
ⒸSPAIA
だいたいの競馬場でよく見られるのが、逃げ、先行の率がかなり高く、差し、追い込みはかなり不利な傾向が見られるのだが、この条件に至ってはまだマシである。他の競馬場よりも差し、追い込み脚質の馬をマイナスにしなくてもよさそう。要するに、脚質で絞るのは困難だということである。