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1分30秒の激闘!マイルチャンピオンシップの楽しみ方

2017 7/12 14:39ユタロー
競馬
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Photo by William Perugini/Shutterstock.com

安田記念と同様に1600mのマイルレースの王者を決めるレースがマイルチャンピオンシップだ。 あっという間に終了するレースなので、目を離すことができない。 今回は、マイルチャンピオンシップをより楽しむための情報や歴史、近年のレース展開を紹介する。

マイルチャンピオンシップの概要

マイルチャンピオンシップは、JRAで開催されるGIレースの1つだ。毎年11月中旬に京都競馬場で開催される。レース距離は、その名前のとおり1マイル1600mの芝コースだ。非常に短いコースであることから、おおよそ1分30秒ほどで勝者が決定する。
出走できる競走馬は、サラブレッド血統で3歳以上とされている。主にJRA所属馬に出走権が与えられるが、地方競馬所属馬であっても、スプリンターズステークス、富士ステークス、スワンステークス、天皇賞・秋のレースで2着以内に入ると優先出走権が与えられる。また、JRAが開催しているGIレースや外国の国際GIレースなどで優勝すると出走資格が与えられる。外国調教馬については、登録をすることで9頭まで優先出走権が与えられる。
マイルチャンピオンシップの獲得賞金は次の通りだ。
・1着 1億300万円
・2着 4100万円
・3着 2600万円
・4着 1500万円
・5着 1030万円

マイルチャンピオンシップの歴史

マイルチャンピオンシップは、1984年に創設された比較的歴史の浅いレースだ。これまで、日本の競馬は長い距離のレースに重きが置かれていたが、この頃から短距離でのスピード能力についても注目されるようになってきていた。そして、グレード制の導入と同時に、全体的なレース体系を見直し、短距離レースも創設された。
マイルチャンピオンシップは、短距離で活躍をしてきた競走馬だけでなく、クラシックレースで活躍した競走馬、そして天皇賞・秋で活躍した競走馬など、実にさまざまな顔ぶれの競走馬が集まるレースとしても知られている。1995年からは地方競馬所属馬、そして1998年には外国馬も出走できるようになり、2004年には国際GIレースとして認められている。現在では、世界のトップGIレースの1つとしても評価されている。

マイルチャンピオンシップの近年の動向は?

マイルチャンピオンシップのコースは、全体を通して非常に素直なコースと言われている。そのため、スタートからゴールまでラップに変動がないことが多い。
もしレース開始直後に後方に配置されてしまうと、差すためにはかなりの瞬発力でトップスピードに持っていく必要がある。そのため、基本的には先行馬が有利になりやすいレースといえる。
とはいえ、直線の長いコースなので、近年では差し馬が有利になりやすい傾向にあり、実際に33秒台のスピードを出せる競走馬も見逃すことができない。

まとめ

マイルチャンピオンシップを楽しむために概要などを紹介した。 1600mと比較的短いコース設定なので、あっという間に勝者が決まる。 その瞬間を見逃さないようにしよう。