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川田将雅騎手は勝利数を107に伸ばす 今村聖奈騎手は“新人賞”資格・GⅠ騎乗条件をクリア【8月終了時点の騎手リーディング】

2022 9/1 06:00三木俊幸
2022年8月終了時点での騎手リーディング,ⒸSPAIA

ⒸSPAIA

戸崎圭太騎手は月間16勝の大活躍

8月の競馬開催が終了し、夏競馬も残すところあと1週。先週の新潟競馬場は過ごしやすい気温で少し秋の気配が感じられた。そうした中でも毎週末熱い騎乗でファンを魅了してくれた騎手たちの成績を振り返っていきたい。

まずはリーディングトップ5騎手の8月6日~28日までの開催8日間における活躍を見ていこう。

2022年8月終了時点での騎手成績,ⒸSPAIA


トップは川田将雅騎手。1→2→2→1→4→1→2→2と8日間全てで勝利をあげ、月間15勝。8月20日の小倉4Rで年間100勝を達成し、月末には107勝まで勝利を積み重ねている。

2位は90勝の横山武史騎手。現地時間8月6日にイギリスのアスコット競馬場で行われた騎手対抗戦、シャーガーCに選出され、1週目はJRAでの騎乗はお休み。それでも貴重な海外経験を経た翌週末には、土曜3勝、日曜4勝と計7勝し、8月は11勝をあげた。

4勝差の86勝で3位にランクインしているのは戸崎圭太騎手。7月の福島開催でも14勝と絶好調だったが、8月に入って勢いはさらに加速し、月間16勝をマークした。先週末には土曜、日曜ともに4勝で合計8勝をあげ、重賞の新潟2歳Sも制覇した。残り1週を残している3回新潟開催だが、2位の菅原明良騎手に8勝差をつけており、開催リーディング獲得が濃厚だ。

4位の岩田望来騎手は、1週目に札幌で2勝をあげたものの、翌週の8月13日の小倉で負傷。その後は騎乗を取りやめており、71勝止まりとなっている。

そして5位にランクアップしたのは、70勝の松山弘平騎手。月間7勝だったが、7月時点で5位のルメール騎手が帰国後に4勝と伸び悩んだこともあって逆転した。8月14日には小倉記念をマリアエレーナで勝利している。

勝利数ではランクインしていないものの、賞金ランキングで2位に入った武豊騎手。先週末、3年ぶりに行われた国際騎手招待レースのWASJ(ワールドオールスタージョッキーズ)では、第1戦で勝利すると第2戦で3着、第3戦は残念ながら除外となったが、最終の第4戦では2着と素晴らしい騎乗を披露。前身の1992年WSJS(ワールドスーパージョッキーズシリーズ)以来、実に30年ぶりの王者に輝いた。

今村聖奈騎手がGⅠ騎乗可能に

その他ピックアップしたいニュースをあげていく。8月7日のレパードSでは短期免許で来日した香港のC.ホー騎手がJRA重賞初勝利を達成。免許の期間は先週末で終了し、64戦5勝という成績だった。

8月20日の小倉6Rでヤマニンウルスに騎乗して4.3秒差で圧勝した今村聖奈騎手は、GⅠレースにも騎乗可能な(地方4勝を含む)31勝に到達。そして先週末には土曜3勝、日曜1勝という活躍も見せるなど月間9勝で年間32勝まで伸ばし、いわゆる“新人賞”(JRA賞最多勝利新人騎手)の資格となるJRAでの30勝という条件もクリアした。

果たして、10月のスプリンターズSから始まるGⅠ戦線で騎乗があるのだろうか、大きな注目が集まる。

8月13日の小倉4Rでは、石神深一騎手がJRA障害通算100勝をマーク。さらに8月27日には小倉サマージャンプをアサクサゲンキで優勝し、障害重賞全場制覇および史上初のJRA障害重賞完全制覇を達成した。ここまで障害リーディングでもトップに立つベテラン騎手、次はどのような記録を打ち立ててくれるのか、更なる活躍を期待したい。

ライタープロフィール
三木俊幸
編集者として競馬に携わった後、フリーランスとなる。現在はカメラマンとしてJRAや地方競馬など国内外の競馬場を飛び回りつつ、ライターとしても執筆している。

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