戸崎圭太騎手は月間16勝の大活躍
8月の競馬開催が終了し、夏競馬も残すところあと1週。先週の新潟競馬場は過ごしやすい気温で少し秋の気配が感じられた。そうした中でも毎週末熱い騎乗でファンを魅了してくれた騎手たちの成績を振り返っていきたい。
まずはリーディングトップ5騎手の8月6日~28日までの開催8日間における活躍を見ていこう。
トップは川田将雅騎手。1→2→2→1→4→1→2→2と8日間全てで勝利をあげ、月間15勝。8月20日の小倉4Rで年間100勝を達成し、月末には107勝まで勝利を積み重ねている。
2位は90勝の横山武史騎手。現地時間8月6日にイギリスのアスコット競馬場で行われた騎手対抗戦、シャーガーCに選出され、1週目はJRAでの騎乗はお休み。それでも貴重な海外経験を経た翌週末には、土曜3勝、日曜4勝と計7勝し、8月は11勝をあげた。
4勝差の86勝で3位にランクインしているのは戸崎圭太騎手。7月の福島開催でも14勝と絶好調だったが、8月に入って勢いはさらに加速し、月間16勝をマークした。先週末には土曜、日曜ともに4勝で合計8勝をあげ、重賞の新潟2歳Sも制覇した。残り1週を残している3回新潟開催だが、2位の菅原明良騎手に8勝差をつけており、開催リーディング獲得が濃厚だ。
4位の岩田望来騎手は、1週目に札幌で2勝をあげたものの、翌週の8月13日の小倉で負傷。その後は騎乗を取りやめており、71勝止まりとなっている。
そして5位にランクアップしたのは、70勝の松山弘平騎手。月間7勝だったが、7月時点で5位のルメール騎手が帰国後に4勝と伸び悩んだこともあって逆転した。8月14日には小倉記念をマリアエレーナで勝利している。
勝利数ではランクインしていないものの、賞金ランキングで2位に入った武豊騎手。先週末、3年ぶりに行われた国際騎手招待レースのWASJ(ワールドオールスタージョッキーズ)では、第1戦で勝利すると第2戦で3着、第3戦は残念ながら除外となったが、最終の第4戦では2着と素晴らしい騎乗を披露。前身の1992年WSJS(ワールドスーパージョッキーズシリーズ)以来、実に30年ぶりの王者に輝いた。