残り400mで先頭、後続に3馬身差
8月27日(土)当日朝のクッション値は9.6の良馬場。しかし前日に4.0mmの雨が降った影響で多少の水分を含み、ラチ下の芝を軽く手で触れてみても表面が少し湿っているのが感じられた。
そんな新潟1R・芝1600mの2歳未勝利戦を勝利したのは、ロードカナロア産駒のエマヌエーレだった。母エマノンも同じ丸山担氏が所有、栗東・平田修厩舎に所属して4勝をあげた所縁の血統だ。
単勝3.0倍の2番人気に支持されたエマヌエーレは大外15番枠から好スタートを切ったが、3番手に控える形。ハナを奪ったプレジャークルーズが12.4-10.7-11.6-12.4(47.1)という淀みのないペースを生み出した。
直線に向くと、鞍上の戸崎圭太騎手は馬場の真ん中に進路をとる。内回りとの合流点を過ぎた残り400mで先頭に立つと、そのまま後続を離して3馬身差で快勝。ラスト400mのラップは11.1-12.5だったが、フラフラするような面も全くなかった。勝ちタイム1:34.6は、馬場状態を考慮すれば優秀だと言っていい。
新馬戦は夏の新潟開催の開幕週、リバティアイランドが31.4という驚愕の上がりをマークしたレース。スローペースで逃げて0.5秒差の3着だった。今回は全く違うペースにも難なく対応し、2着馬もFrankel産駒の良血馬コンエネルジア。戦ってきた相手からも、能力の高さが垣間見える一戦だった。
レースセンスの高さを武器に、秋以降もマイルから1800mあたりの戦線を賑わせる存在となってくれることを期待したい。