道中4番手、3角から進出
先週末の8月21日(日)、札幌競馬場では札幌記念(GⅡ・芝2000m)、小倉競馬場では北九州記念(GⅢ・芝1200m)が行われた。AI予想エンジンKAIBAの注目馬の結果はどうだったのか振り返っていく。
今年も好メンバーが集結した札幌記念でAIが本命としたのはジャックドール。「前走国内GⅠ」、「中9週以上」、「関西馬×栗東所属騎手」というデータに着目しての推奨だった。
抜群のスタートを切ったのはユニコーンライオン。パンサラッサはスタートで隣の馬と接触したが、すぐに巻き返して先頭へ。矢作厩舎の2頭がレースを引っ張る形となった。本命のジャックドールはウインマリリンを挟んだ4番手からレースを進める。
淀みないペースで1000m通過は59.5、ジャックドールは3角から徐々にポジションを押し上げパンサラッサを捕まえに行く構えを見せた。
直線に入るとパンサラッサ、ジャックドールの一騎打ち。馬体を併せた手に汗握る追い比べはゴールまで続いたが、最後にジャックドールがグイッとクビ差先着。
1馬身半離れた3着にはウインマリリンが入り、ハイペースながら先行した馬たちが上位3着までを占める結果となった。
本命馬が勝利したものの、残念ながらAIはパンサラッサとウインマリリンのいずれも無印評価だった。
馬群を縫って伸びるも3着まで
サマースプリントシリーズ第4戦・北九州記念の本命はナムラクレア。過去10年で連対率71.4%を誇る「前走GⅢ×1着」、連対率50.0%で単複ともに回収率130%超の「前走1番人気×牝馬」、2勝をあげて単回収率330%の「8枠×牝馬」という好データに該当していた。
レース当日の馬場状態は重からスタートしたが、メインレース前には良まで急速に回復。そうした中でゲートが開いた。シンシティとテイエムスパーダが競る形となるも、テイエムスパーダがわずかに先頭で前半600mを32.8で通過していく。
しかし隊列は縦に長くなることはなく、一団のまま最後の直線へ。逃げていたテイエムスパーダが内を開けたことによって、結果的にぽっかりと開いたインコースから伸びてきた馬たちが上位を占めた。
道中ロスなくインコースで脚を溜め、残り200m標識を過ぎたあたりで先頭に立ったボンボヤージ。16番人気という低評価を覆す見事な走りで先頭を駆け抜けた。
タイセイビジョンは4角13番手ながら、最内をピッタリと回って上がり最速33.3の末脚で追い込んできたが、1.1/4馬身差及ばずCBC賞に続いての2着。
本命のナムラクレアはまずまずのスタートを切ったものの、中団に控える形。直線では馬群を縫って伸びてくるも、タイセイビジョンにクビ差届かず3着に終わった。
予想は1着のボンボヤージの激走を残念ながら見抜けず、的中とはならなかった。
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