「スポーツ × AI × データ解析でスポーツの観方を変える」

トップは69勝の川田将雅騎手 戸崎圭太騎手は月間13勝で4位に浮上【5月終了時点の騎手リーディング】

2022 6/2 11:00三木俊幸
2022年5月終了時点の騎手リーディング,ⒸSPAIA

ⒸSPAIA

ルメール騎手はオークスでようやく重賞勝利

毎週末GⅠレースが行われる中で、競馬場に入場できる観客数も週を重ねるごとに緩和され、日本ダービーは6万人以上の大観衆の前で行われた。そんな盛り上がりを見せた5月7日〜29日までの開催8日間で、リーディング上位の騎手たちはどのような活躍を見せたのか振り返っていく。

2022年5月終了時点の騎手リーディング、インフォグラフィック,ⒸSPAIA



首位は先月と変わらず川田将雅騎手。勝利数を69まで伸ばしたが、月間(※5月1日含まない。以下同様)では7勝止まりと川田騎手にしては物足りない数字。それでもダノンスコーピオンに騎乗してNHKマイルCを勝利。賞金ランキングでも2位以下を引き離している。

2位岩田望来騎手も5月は5勝と勝ち星を伸ばすことができなかった。京都新聞杯ではアスクワイルドモアに騎乗して重賞2勝目をあげたが、騎乗停止処分を受けた(21、22日の2日間)。3位以下とも徐々に差が詰まってきており、ここが踏ん張りどころだ。

3位も変わらず横山武史騎手。2位とは4勝差の52勝、月間勝利数は8だった。先月はGⅠでエフフォーリアをはじめ人気馬に騎乗して結果を残すことができずにいたが、今月はヴィクトリアマイルのレシステンシア、オークスのナミュールでともに3着と好走。6月は重賞勝利できるのか注目したい。

4位にランクアップしたのは戸崎圭太騎手。5月前半から着実に勝ち星を積み重ねていたのが印象的だったが、28日には1日6勝の大活躍。欅Sでは断然人気のレモンポップに騎乗したが、それ以外は4番人気で2勝、8番人気での勝利もあった。月間13勝、3位とも1勝差の51勝となっている。

5位はルメール騎手。7、8日の週はケンタッキーダービー騎乗のためアメリカに遠征した。帰国後の3週間では3→0→2→1→1→1と安定した成績を残し月間8勝、年間では50勝。2位から5位は6勝差で混戦模様となっている。オークス(スターズオンアース)で今年初のJRA重賞勝利をあげて復調気配。得意の固め打ちで一気に上位浮上の可能性もありそうだ。

勝利数のトップ5に入っていないが、賞金ランキング3位は先日6度目のダービー制覇を果たした武豊騎手、4位にはソダシでヴィクトリアマイルを勝利した吉田隼人騎手がそれぞれランクインしている。

鷲頭騎手、大久保騎手が初勝利

節目の記録達成について見ていこう。まずは新人騎手の初勝利。鷲頭虎太騎手は7日の中京5R、所属する千田輝彦厩舎のヤマニンゼストで、大久保友雅騎手は15日の中京8Rでキゾクに騎乗し、それぞれ初勝利を達成した。

14日に行われた京都ハイジャンプではタガノエスプレッソに騎乗した石神深一騎手がJRA障害重賞最多勝利となる22勝目をマーク。21日の新潟10Rでは川須栄彦騎手、22日の中京11Rでは松若風馬騎手がそれぞれJRA通算400勝。さらに29日の新潟2Rでは菊沢一樹騎手がJRA通算100勝をあげるなど、多くの記録が生まれた1カ月だった。

ライタープロフィール
三木俊幸
編集者として競馬に携わった後、フリーランスとなる。現在はカメラマンとしてJRAや地方競馬など国内外の競馬場を飛び回りつつ、ライターとしても執筆している。

《関連記事》
【安田記念】ドバイ帰りシュネルマイスターに暗雲  ロータスランド、レシステンシアに激走の予感アリ!
【安田記念】1番人気6連敗中、難解マイルGⅠの歴史 条件不問のヒーロー・アグネスデジタル
東大HCが東京芝1600mを徹底検証

 コメント(0件)