クロフネ産駒はイマイチだが……
2022年2月20日(日)に東京競馬場で行われる第39回フェブラリーS。登録にあったテーオーケインズとマルシュロレーヌの回避は残念だが、それでも個性豊かな面々が集まったといえる。
注目といえば、やはり話題の白毛・ソダシの存在だろう。ダート初挑戦となったチャンピオンズCは大敗してしまったが、あれで適性なしと判断するのは早計。母ブチコをはじめ、近親馬はダート向きの馬がほとんど。特に白毛に出ている馬はその傾向が強い。
ただ気になる点もあって、JRAで3勝以上して、かつデビューが芝だった一族のほとんどは、初ダート戦で連対を確保している。前走で適性を証明できなかったのがどうだろうか。また、ソダシや芝の重賞を4勝しているメイケイエールなど、祖母シラユキヒメから代を経るごとに芝向きの馬が増えている傾向もある。父クロフネの産駒がこのレースで結果を出していないのも気になるところだ。
一方、フェブラリーSに関して言えば前走で芝を走った馬の成績がよくなく、ソダシも一度ダートを経験したのがプラスに出る可能性は十分ある。2020年の1着馬で、芝でもGⅠ勝ちがあったモズアスコットも初ダートとなった根岸S(1着)を経ての参戦だった。チャンピオンズCで一発回答とはいかなかったが、あれで眠っていたダートの血が騒ぐのかどうか。本番を楽しみに待ちたい。
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