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単勝・複勝回収率ランキング第2弾! イメージとは違う適性能力!?種牡馬を大分析!

2021 12/14 17:00高橋楓
2021年メイショウンサムソン産駒に関するデータ,ⒸSPAIA

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トップはメイショウサムソン産駒!狙える種牡馬は6頭!

この時期になると翌年の手帳を準備し始める。私はタブレットを手帳代わりにしているのだが、「あきた県民手帳」だけは必ず鞄に忍ばせている。県民手帳には「ふるさとの行事」の特集ページがあるのだが1月1日に秋田の場合、酒飲み占いと書かれている。

新年早々8合もの酒を飲み干す行事なのだが、下戸の私はニュースを見るだけで、本当に自身が秋田県民なのかと毎年不思議に思っていたものだ。血は遺伝すると言われるが、100%イメージ通りとはいかない。私の様に一切お酒が飲めない秋田県民もいるのだから。

今回は血をテーマに種牡馬の狙える適性を調べていきたい。思わぬ年末年始の臨時収入につながるかもしれない。

2021年種牡馬別単勝回収率ランキング,ⒸSPAIA


はじめに2021年1月1日から11月30日の間に行われた全レースにおいて出走回数100レース以上で10勝以上あげ、なおかつ単勝回収率100%を超えた種牡馬を調べてみた。

1位 メイショウサムソン 196%(13勝・勝率5.3%)
2位 イスラボニータ 194%(11勝・勝率11.0%)
3位 マツリダゴッホ 147%(19勝・勝率4.9%)
4位 ドレフォン 133%(24勝・勝率13.5%)
5位 キングカメハメハ 120%(94勝・勝率11.4%)
6位 ミッキーアイル 116%(34勝・勝率11.2%)

堂々1位はメイショウサムソン産駒。今年は245走し[13-21-18-193]の成績をあげている。現役時代を考えれば芝の長距離戦の方が得意かと思いきや、好成績が集中しているのは1800m戦で[5-4-4-53]となり単勝回収率260%、複勝回収率120%だ。

2月27日の阪神2レースにて最低人気のナムラスワガーが激走したため率が大きく上がったのだが、基本は人気通りに走る馬が多い点に気を付けておきたい。そして1800m戦では芝のレースで[0-1-1-14]なのに対し、ダート戦で[5-3-3-39]と成績がハッキリと分かれる。

メイショウサムソン産駒を狙う時には「ダート1800m」がポイントだ。他には例年、短距離戦が狙い目のマツリダゴッホや、オールラウンダー種牡馬のキングカメハメハがランクインしている。次に、昨年以降にデビューした種牡馬3頭を紐解いていきたい。

2021年メイショウンサムソン産駒に関するデータ,ⒸSPAIA

2021年新種牡馬イスラボニータの買い方徹底分析

イスラボニータ産駒成績分析シート,ⒸSPAIA


まずは今年2021年に産駒がデビューしたイスラボニータ。2014年の皐月賞馬でダービーは2着。その後2017年12月の阪神カップで有終の美を飾るまで長い間、重賞戦線を賑わせた。現役時代はしなやかな馬体の持ち主で躍動感あふれる走りだった。11月末までに[11-12-11-66]で勝率11.0%、複勝率34.0%の成績。

やはり、しなやかな走りは産駒に遺伝しているようで、芝を得意とするタイプが多いように見える。実際、芝のレースが[9-12-11-58]、ダートでは[2-0-0-8]となっている。単勝回収率が194%と非常に高い数値を出している要因は9月4日小倉1レースで単勝116.2倍のアールチャレンジが勝ったことによるもの。

しかし、11月になってからは単勝オッズ二桁台の馬が勝つケースが増えていて、アールチャレンジを除いたとしても非常に高い回収率を誇っている。馬券を狙う際には現状「1200m戦」で積極的に狙ってみたい。芝では[3-4-1-14]で複勝率36.4%、ダートで[2-0-0-1]となっている。最後に全成績を紐解いてみる。

1000m [0-0-0-2]
1200m [5-4-1-15]
1400m [1-1-2-15]
1500m [0-0-0-1]
1600m [4-6-3-17]
1800m [1-1-4-13]
2000m [0-0-1-3]

イメージ通りと言っては何だが、父の古馬時代同様芝マイルの成績は複勝率44.8%と非常に高い数値を出している。しかし単勝回収率は77%、複勝回収率は91%という点に注意しておきたい。

2021年新種牡馬ドレフォンの買い方徹底分析

ドレフォン産駒成績分析シート,ⒸSPAIA


米国産まれ米国育ち、現役時代はレベルの高いダート戦で活躍しGⅠを3勝したドレフォン。日本で種牡馬生活を開始するが、繫養先の社台スタリオンステーションが米国の種牡馬を導入するのは2003年のウォーエンブレム、スウェプトオーヴァーボード以来15年ぶりの出来事だ。

それだけに期待の高さがうかがえる。現役時代を考えると、とにかくスピードタイプの印象が強かったが産駒達は非常に多岐にわたる活躍を見せている。下記、成績を振り返ってみたい。

1150m [0-1-0-0]
1200m [3-3-5-30]
1300m [0-1-0-2]
1400m [8-4-1-34]
1500m [0-0-1-4]
1600m [4-2-5-28]
1700m [0-1-0-4]
1800m [9-1-3-22]
2000m [0-1-0-1]

最多勝をあげているのは1800m戦。産駒の重賞初制覇は札幌2歳ステークスのジオクリフ。父が現役時代に一度も走っていない距離だけに意外な結果となっている。特に「ダート1800m」においては[6-1-2-8]で複勝率52.9%と好成績で、単勝回収率188%、複勝回収率113%だ。

逆に、父が現役時代活躍した短距離戦では、1200m戦で単勝回収率24%、複勝回収率82%。1400m戦で単勝回収率135%、複勝回収率64%となっている。ダートの1400m戦では[5-2-0-13]で単勝回収率203%と狙い目だ。

前評判や調教の走りが成績に比例する傾向にあり、24勝中20勝が単勝オッズ一桁台。残りの3頭が12倍前後。唯一の例外が8月15日の新潟5レースで単勝万馬券を出したユキノオウジサマ。現段階では無理な穴狙いをせず、追い切りの動きや臨戦過程で馬券検討がしやすい種牡馬と言えよう。

1年経った見えた!ミッキーアイルは「ダート・1200m」で買い!

ミッキーアイル産駒 成績分析シート,ⒸSPAIA


3頭目はミッキーアイル産駒の買い方。昨年、種牡馬デビューすると爆発的なスピードを披露した本馬の成績を見ていこう。

1000m [1-2-1-6]
1150m [0-0-0-3]
1200m [16-13-5-89]
1300m [1-0-0-1]
1400m [4-6-7-45]
1600m [4-2-4-28]
1700m [2-2-1-9]
1800m [5-7-2-24]
2000m [1-3-0-6]
2200m [0-0-0-2]
2400m [0-0-0-1]

やはり、スピード豊かな産駒が目立ち、昨年から継続して1200m戦での好成績が目立つ。一方、古馬になり長距離戦が増えてきた影響もあるだろうが、1800戦でも頑張れることが分かってきた。馬券攻略のカギはやはり1200m戦。

芝で[7-7-3-53]で単勝回収率115%、複勝回収率87%も立派だが、ダート戦では[9-6-2-36]単勝回収率309%、複勝回収率105%。4月10日にマイネルアミスターが128.7倍の万馬券を提供したとはいえ、勝率17.0%、複勝率32.1%と馬券に絡む傾向が高く、積極的に狙っていきたい。レースの際には是非、種牡馬の名前も注目して見てみたい。思わぬ馬券のヒントが見つかるかもしれない。

《ライタープロフィール》
高橋楓。秋田県出身。
競馬のWEBフリーペーパー&ブログ『ウマフリ』にてライターデビュー。競馬、ボートレース、競輪の記事を中心に執筆している。

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