福永騎手はダービー連覇
ゴール前は壮絶な追い比べ、命運を分けたのは最後のわずかな首の上げ下げ──。AI予想エンジンKAIBAは2021年の日本ダービー(GⅠ・芝2400m)をどう予想したのか、最終レースに行われた目黒記念(GⅡ・芝2500m)とともに振り返っていく。
過去10年で3頭のダービー馬を輩出している「1枠」、「皐月賞を0.2秒差以上で制した馬」の複勝率83.3%というデータに期待して、AIはエフフォーリアが本命だった。
好スタートから1角で3番手のインにつけたエフフォーリア。逃げたバスラットレオンが1000mを1:00.3とスローペースで通過。しかし、3角手前で後方にいたアドマイヤハダル、ディープモンスターが動いていき、つられるようにサトノレイナスも先頭に並びかけていき、一気にペースアップ。
9番手まで位置を下げたエフフォーリアだったが、横山武史騎手は動じることはなく、冷静にレースを進めて直線ではスムーズに進路を確保。堂々先頭に立ち、勝負あったかに思われた。しかし、内からシャフリヤールが猛追。最後のひと伸びでわずかに交わされ、2着だった。
戴冠したシャフリヤールは、10年で7勝目となるディープインパクト産駒、鞍上の福永祐一騎手は昨年のコントレイルに続いて2年連続のダービー制覇。「最も運のある馬」が勝つといわれるレースだが、エフフォーリアにはほんの少しだけの運が足りなかったのか。それでも、AI予想は▲◎で払戻金5%アップのダービーデー馬連1,010円が的中した。