末脚炸裂とはならず
再び観客を迎えての開催となった東京競馬場では、ヴィクトリアマイル(GⅠ・芝1600m)と京王杯スプリングC(GⅡ・芝1400m)と2つの重賞レースが行われた。AI予想エンジンKAIBAの予想は的中となったのか、振り返っていく。
マイル女王決定戦のヴィクトリアマイルは、グランアレグリアが断然の人気を集めていたが、AIの評価は対抗まで。過去10年中6頭の勝ち馬が上がり33.5以下を使っていたというデータから、昨年のスイートピーSと前走の阪神牝馬Sを上がり32.5で勝利しているデゼルを本命に推奨した。
そのデゼルは道中、中団よりやや後ろを追走する形となったが、グランアレグリアをぴったりとマークする位置でレースを進めた。直線では上手く外に誘導され、メンバー中3位タイの上がり33.2を使ったものの、いつものようには末脚炸裂とはならず8着。前後半4Fのラップ差は+1.0のスローペースだったが、前走の阪神牝馬Sとは違って道中のラップが12秒台に落ちることがなく、脚が溜まらなかったことが敗因だと言えるだろう。
やはり格が違ったと言うべき強い内容で突き抜けたのはグランアレグリア。後続に4馬身の差をつけ、断トツの上がり32.6の末脚を繰り出して5つ目のGⅠタイトルを掴んだ。2着はランブリングアレー、3着がマジックキャッスルと社台レースホースの勝負服による接戦となった。