GⅠ好走歴を持つ穴馬に注目!
春のスプリント王を決めるGⅠ・高松宮記念が3月28日に中京競馬場で行われる。昨年は1位入線クリノガウディーの降着があったものの、9番人気の穴馬モズスーパーフレアの見事な逃亡劇。桜花賞馬グランアレグリアも同年の活躍を予感させる衝撃の末脚を披露した。
今年も快速馬レシステンシアを筆頭に、マイルGⅠ常連のインディチャンプや香港スプリント覇者ダノンスマッシュなど楽しみなメンバーが揃った。本格的にスタートするGⅠシーズンを的中でスタートするため、今回は大きく2点のポイントからアプローチしていく。
まずはGⅠ好走実績がありながら人気を落としている馬に注目したい。2012年以降の高松宮記念では4番人気以下の馬が10頭馬券内に好走しているが、そのうち過去にGⅠで3着以内歴のあった馬が4頭いる(20年1位入線4着降着のクリノガウディーを含めると5頭)。

今年の出走馬の中で、GⅠで3着以内に入ったことのある馬は、レシステンシア、ダノンスマッシュ、ダノンファンタジー、インディチャンプ、ラウダシオン、モズスーパーフレア、セイウンコウセイ、クリノガウディー、アウィルアウェイ、サウンドキアラの10頭。さすがに全頭を買うわけにはいかないのでさらに深堀りしていく。特に1200mという距離が初の馬について扱いを考えていく。
マイルGⅠを好走している実力馬でも1200mでは成績が良くないケースは多々ある。1200m戦はペースが緩むポイントが少ない上、流れに乗るスピード能力も問われる。「餅は餅屋」という言葉があるように、未知の条件で安易にGⅠ馬に取りつくのは得策ではない。昨年はマイルGⅠ勝ち馬であるノームコアやモズアスコットが出走したが流れに乗り切れず凡走した。
一方で好走を果たしたケースもある。2012年以降の高松宮記念3着以内馬のうちマイルGⅠで馬券になった経験があった馬はのべ6頭いた。そのうちレッツゴードンキとミッキーアイルは2回馬券になっており、実質4頭となる(クリノガウディーを含めると5頭)。
この4頭はいずれもマイルで安定して先行できていた馬。またクリノガウディーは度々折り合いを欠く面を見せていた馬で1200mへの距離短縮が合っていたのだろう。
このように、初の1200mで好走するには1400~1600m戦で前めのポジションを確保してきたか、あるいは折り合い面などで距離短縮がプラスに働くタイプであることが条件となりそう。今年の出走馬で考えるとインディチャンプやサウンドキアラは位置取りの面で厳しい展開を強いられそうだ。
ダノンスマッシュ、三度目の正直なるか
◎ダノンスマッシュ
本命はダノンスマッシュとした。もはや説明不要かもしれないが1200m戦で好走を繰り返しているように実力は申し分ない。この馬のウィークポイントと考えられるのは間隔を詰めたローテーションで、中2週で臨んだ昨年の高松宮記念で10着と大敗しているのが一例。
陣営もそのことを考慮してなのか、今年は12月の香港スプリントから直行でこのレースに臨んできた。また中京で行われたセントウルSを完勝しており、4着だった2019年高松宮記念は内先行有利馬場で外を回す競馬。決して中京が苦手ではないはずで、軸に最適だろう。
○モズスーパーフレア
昨年の本レースで勝利、2019年のスプリンターズS2着など、1200mGⅠで好走を果たしているスプリンター。前走のシルクロードSは17着と惨敗したが、外差し傾向の馬場や、前半3Fが33.7秒とこの馬にしては遅く、位置取りの有利を取れなかったことなどが敗因と考えられる。2年前の高松宮記念でも1.7秒差の大敗を喫してから同年のスプリンターズSで巻き返しており、前走の大敗だけで見限ることはできない。
▲レッドアンシェル
ややムラがある馬だが確かな爆発力を持つ面白い存在。北九州記念では2着のモズスーパーフレアに0.3秒差で勝ち、着差の付きにくいスプリント戦においてGⅠ級の馬を圧倒したのは能力の証左になる。
加えて中京で行われた2019年CBC賞を勝利しており、コース、想定される馬場にも対応可能。人気もあまりなさそうなので必ず押さえておきたい。
以下、同型モズスーパーフレアの存在が気になるがスピード能力は高い△レシステンシア。前走2歳戦以来となる1200m戦で先行策を取り3着と好走した×ラウダシオン、休み明けで期待できそうな×マルターズディオサ、時計がかかれば面白い×ライトオンキュー、2017年高松宮記念覇者の☆セイウンコウセイまで押さえておきたい。
高松宮記念予想 京大競馬研究会
◎ダノンスマッシュ
○モズスーパーフレア
▲レッドアンシェル
△レシステンシア
×ラウダシオン
×マルターズディオサ
×ライトオンキュー
☆セイウンコウセイ
(文 ケータロー)
ライタープロフィール
京都大学競馬研究会
今年で25周年を迎える、京都大学の競馬サークル。馬主や競馬評論家など多くの競馬関係者を輩出した実績を持つ。また書籍やGⅠ予想ブログ等も執筆。回収率100%超えを目指す本格派が揃う。
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