勝利数、賞金ともにルメール騎手がトップ
先週末で2月の開催が終了し、3月に突入。クラシックトライアルや月末にはGⅠ高松宮記念も行われ、騎手の手腕が問われるレースはさらに多くなってくることだろう。騎手の調子の波を把握し、より馬券に結びつけるという点から2月終了時点のリーディング騎手成績、そして2月に顕著な活躍を見せた騎手について振り返っていこう。
リーディングトップは今月も変わらずルメール騎手。開催日8日間で16勝をマークし、38勝まで勝ち星を積み重ねた。日別の勝利数を見ると、4→0→0→3→2→4→0→3と半数にあたる4日間で3勝以上をあげており、当たり前の光景となっている。また重賞レースはフェブラリーSの1勝のみだったが、獲得賞金は759,821,000円と賞金面でも2位以下に大きな差をつけている。
2位は26勝の福永騎手。前半4日間は毎日1勝ずつ着実に勝利を積み重ねていたが、一時は3位に転落。しかし、最終週に4勝をあげて月間の勝利数は10勝、最終的には再浮上した。2月は重賞勝利こそなかったが、共同通信杯3着、京都牝馬S2着など好走することも多かった。
3位は24勝の松山騎手。2→3→1→0→1→0→0→1という日別の成績からも分かるように、1週目に5勝をあげる活躍を見せたものの、その後はなかなか勝ち星を積み重ねることができなかった。しかし先週末の中山記念では中山金杯に続き、ヒシイグアスとのコンビで重賞制覇を果たしており、管理する堀厩舎からの騎乗依頼も増加。今月以降も「松山騎手×堀厩舎」には注目していきたい。
4位は22勝をマークした田辺騎手。ここまで重賞勝利はないが、年明けから安定感を発揮し、2月の日別の成績は0→3→1→0→2→1→2→0で合計9勝。その内7勝が芝のレース、2400m戦では3勝と無類の強さを誇った。
ここまでは1月終了時点と同じ順位だったが、混戦の5位争いには変化が見られた。ランクインしたのは先月は圏外だった川田騎手。月間11勝、トータルで17勝まで勝ち星を増やした。月間の騎乗回数は52回と上位騎手の中では少ないが、京都記念1着、ダイヤモンドS2着など堅実に賞金を積み重ねていき、471,807,000円で賞金ランキングでも3位に浮上している。