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【ターコイズS予想】「前走8着以下」が単回収率221% 大敗からの巻き返しが見込めるのは?

ターコイズステークスの前走着順別成績インフォグラフィックⒸSPAIA

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3連単平均配当は56万円

12月19日の中山メインはターコイズステークス。かつてこの時期に全く同じコース、牝馬限定のハンデという条件で「ターコイズS」というオープン特別が行われていたのだが、正式な扱い上は別のレースとなる。2015年に新設重賞として発足した現ターコイズSは今年で第6回だ。

このややこしさは国際グレードを勝手に上げ下げできない事情によるものだが、まあ細かい点は割愛しよう。ともかく、予想の参考データを出す上ではオープン特別時代といっしょくたにして問題ないだろう。

さて、この記事では「近走で実力を発揮できなかった馬」の巻き返しに注目してターコイズSを予想していく。さっそく過去10年で3連単の平均配当を調べると56万円。軸はもちろん、ヒモにも人気薄をできるだけ交ぜた馬券を買いたいレースだ。

「前走8着以下」を狙うのが鉄則

今回の注目馬に入る前に、まずは簡単にレース傾向をさらっていこう。先にも少し書いたように、このレースはとにかく波乱傾向が強い。同じ荒れる牝馬のハンデ重賞でも、たとえばマーメイドSなどは下級条件好走馬が穴を開けているが、ターコイズSの荒れ方はいたってシンプル。前走で大敗した馬が一気に着順を上げてくる。

境目としては「前走7着以内」「前走8着以下」で分かれるようだ。前者の回収率は単39/複69に対し、後者は単221/複126と圧倒的。極論、「前走7着以内」の馬を全て切っても11、14、15年の三度、馬連万馬券が的中している。徹底して「前走8着以下」に網をかけてみたい。

ターコイズSの前走着順別



そこで注目馬は前走10着のアンドラステ。その京成杯AHは1番人気に推されたが、前の馬が下がってきた際に位置取りを悪化させ、直線もほとんど追えるシーンがなく、内枠がアダとなった不完全燃焼の競馬だった。

2走前は関屋記念で3着。このとき同斤量で0.2差だったトロワゼトワルとは今回3キロ差。3走前エプソムCは不良馬場による前残りの中、ただ1頭外から4着まで追い上げるなど、重賞級の能力は既に示している。

以上からアンドラステを本命に推す。ちなみに、この馬も最近重賞戦線での活躍が目立つオルフェーヴル産駒。オーソリティがアルゼンチン共和国杯を勝ったのを皮切りに、11月以降の重賞で【5-2-0-4】。父の勢いにも乗ってほしい。

人気薄を手広く

相手にも前走8着以下馬を中心に、とにかく人気薄を手広く挙げていきたい。

対抗はサンクテュエール。秋華賞は16着と敗れたが、内を回った馬がことごとく苦戦した馬場傾向の日で最内を通る競馬。そもそもオークスと秋華賞の2戦は距離が長かった印象もあり、マイルならシンザン記念勝ち、桜花賞でも6着と健闘している。距離短縮で有力な穴候補。

3番手はシーズンズギフト。前走の富士Sはぶっちぎりの最下位だったが、序盤から引っかかって前半3F33.8秒を抑え切れずの先頭という大暴走。敗因ははっきりしている。元々2000mまでこなしている馬だけに、今回あっさり折り合って巻き返すパターンも十分に考えられる。ハンデ53キロもお得。

以下、小回りへのコース替わりがプラスのフェアリーポルカ、小倉記念で不利な外枠から見せ場を作ったランブリングアレー。最後にスイープセレリタス。アンドラステほどではないが前走14着はスムーズさを欠くシーンがあった。

トロワゼトワルは57キロ、乗り難しそうな馬のテン乗り、同型多数で評価を下げる。展開面ではスマイルカナも同様に難しい競馬となりそうだが、中山マイルは【2-1-0-0】の好相性で、消すまではリスキーと見る。

▽ターコイズS予想▽
◎アンドラステ
〇サンクテュエール
▲シーズンズギフト
△フェアリーポルカ
×ランブリングアレー
×スマイルカナ
☆スイープセレリタス



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