なぜか4枠が好成績
12月の誕生石のひとつ、トルコ石から名づけられたこのレースが重賞になって今年6年目。データは過去5年分のみだが、ターコイズS自体は中山で古くから施行されており、現在の条件(3歳以上オープン、牝馬限定、中山芝1600m、ハンデキャップ競走)に固定されたのは2006年。
その時の勝ち馬は1人気コスモマーベラス、後藤浩輝騎手が騎乗していた。今回はオープン特別時代を含む過去10年分のデータを示しつつ、重賞昇格後のデータにも触れ、傾向の変化をとらえていく。
主力はクラシック戦線が終わった3歳【4-6-3-40】と、ひとつ年上の4歳【4-4-2-25】。馬券圏内30頭中23頭を占める。のこり7頭は5歳【2-0-4-39】と6歳【0-0-1-15】。5歳を加えた3世代が中心と考えていい。
重賞昇格後5年では3歳【3-2-1-19】勝率12%、複勝率24%が上位で4歳は【1-3-1-14】とややトーンダウンだが、複勝率は26.3%で3歳と互角。数字の分布としては5、6歳も変化はあまりないが、近年はやや3歳優勢といえる。
「ハンデ戦は重ハンデ馬を狙え」、これはハンデ戦あるあるとなりつつある。ここも同様で56~57キロが【2-1-0-6】でトップ。
その一方で過去10年では50、51キロの軽量馬も【2-0-1-14】と活躍、中間層も数が多いため確率は出ていないが、悪くはない。ただし直近5年間では50、51キロは【0-0-0-2】とまだ馬券圏内には来ていない。
重賞昇格後は56~57キロが【2-1-0-4】勝率28.6%、複勝率42.9%と抜群。オープン特別時代より実績馬が力を出す傾向にある。
スタート後の先行争いが2角まで続く中山芝1600mは、外枠不利が定説。しかし過去10年で、1枠【1-0-2-13】に対して8枠は【2-1-0-17】。
枠番別成績では、真ん中の4枠が【4-3-3-9】といい。なぜかはよくわからないが、4枠が抜けている。勝ち馬4頭の人気は3、2、9、5人気。上位人気だけが走っているというわけではなさそうだ。
過去5年でも4枠は【1-3-1-5】勝率10%、複勝率50%。3着以内に来た馬の人気は3、5、10、1、2人気だ。外枠不利という定説は当てはまらず、このレースに限っては4枠に注意ととらえておこう。