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話題沸騰のソダシなど「3文字馬」は走る?出世頭キセキは6億以上稼ぐ

3文字馬の獲得賞金ランキングⒸSPAIA
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ⒸSPAIA

わずか17頭の「3文字馬」重賞ウィナー

2021年の中央競馬、主役の1頭と目されるのが、いまだ負け知らずの白毛馬ソダシだ。阪神JFで白毛馬初のGⅠ制覇を果たし、アイドルホースとしての階段を着実に登っている。

サンスクリット語で「純粋、輝き」を意味する「ソダシ」は、毛色の珍しさばかりが注目されがちだが、母「ブチコ」ともども「3文字馬名」という珍しさも兼ね備えている。

3冠馬3頭が集結した伝説のジャパンCを締まった逃げで盛り上げた「キセキ」、スワンSをまんまと逃げ切って単勝万馬券を演出した「カツジ」など、あまりお目にかかれない「3文字馬」が辿ってきた軌跡を様々な角度から振り返ってみよう。(データは1986年以降。地方のダートグレード競走は含まない)。

 馬名の文字数別重賞勝ち馬頭数ⒸSPAIA

まずは3文字馬の重賞ウィナーをチェックしてみよう。1986年以降、JRAでは2020年11月までに2401頭の重賞勝ち馬が誕生。7〜9文字の馬が1948頭で全体の7割超を占める一方、3文字馬はわずか17頭だけ。

GⅠを制したのは4頭。多くの方が最初に思い浮かぶのはキズナだろう。2013年の日本ダービーでは1枠1番から末脚勝負に徹し、武豊騎手が計ったように差し切り勝ち。当時スランプに陥っていた同騎手の復活を印象付け、父ディープインパクトの姿もオーバーラップした名シーンだ。

同年のフランス遠征では同期の英ダービー馬ルーラーオブザワールドを破り、凱旋門賞も4着に健闘。引退後も種牡馬として多数の重賞勝ち馬を送り出している。実は日本で調教された3文字GⅠ馬は同馬と前述の菊花賞馬キセキしかいない(スーニは地方でJpnⅠを3勝)。

外国馬では1995年のジャパンCを勝ったランドがいる。ナリタブライアンが1番人気に推される中、名手マイケル・ロバーツを背に真っ向勝負を挑み、女傑ヒシアマゾンの猛追をしのいで押し切った。ドイツ馬のジャパンC制覇は25年経った今に至るまで史上唯一の偉業。

もう一頭は中山グランドジャンプを3連覇したオーストラリアのカラジ。ブレット・スコットの風車ムチが印象深い。なお現役の3文字重賞勝ち馬はソダシ・キセキ・カツジの他に弥生賞など重賞3勝のカデナ、レパードSを勝ったグリムの計5頭いる。

キセキが6億円以上を稼ぐ

次に「3文字馬獲得賞金ランキング」を挙げる。 堂々の1位はキセキ(6億2680万円)。菊花賞以降勝利はないものの、アーモンドアイが世界レコードで駆けた18年ジャパンカップなど4度のGⅠ2着を積み重ね、2位のキズナ(4億4170万円)に大差をつけている。

3位は重賞4勝馬ガルボ(3億4030万円)。2010年のシンザン記念を制しクラシックにも参戦したのち、7歳で函館スプリントSを勝つなど息の長い活躍を見せた。現在はアロースタッドで種牡馬となっている。

4位は2014年福島記念・2015年金鯱賞勝ち馬で、かつて東京芝1400mのレコードを保持していたミトラ(2億8434万円)、5位にカラジ(2億5620万円)。海外馬ながらJRAでの賞金だけでランクインしたが、J・GⅠの賞金の低さが惜しい。

6位以降はダート・障害両方で重賞を制したソロル(2億3490万円)、09年京成杯AH勝ちのザレマ(2億2943万円)が入った。カデナが続く8位(2億830万円)。

9位は重賞未勝利ながら2億524万円を稼いだ個性派、ポジー。ヤマニンスキー産駒の同馬は後方からの直線一気が持ち味で、サクラチトセオーが勝った95年天皇賞(秋)5着など堅実に賞金を加算した結果のランクインとなった。10位は93年中京記念など重賞2勝のアラシだった(1億9470万円)。

なお、ソダシは2歳時の賞金にして早くも約1億3400万を獲得。ランキングに顔を出すのも時間の問題だろう。

3文字馬は出世しやすい?

2014-2018年産馬 文字数別勝ち上がり率ⒸSPAIA

最後に「3文字馬は出世しやすいのか?」をテーマに、2014〜2018年産の文字数別勝ち上がり率を調べた。

栄えあるトップはなんと3文字馬だった(勝ち上がり率:31.2%)。出走頭数は410頭と全体の1.88%にとどまるものの、このうち128頭が勝ち上がりを達成。JRA重賞未勝利馬の中にも、佐賀のサマーチャンピオンを制したサヴィなど堅実派が多い。

ちなみに2位は8文字馬(30.9%)。以下5文字馬、6文字馬、4文字馬が30%台で続き、9文字馬、7文字馬が29%台。最も勝ち上がり率が低いのは2文字馬(26.6%)だった。オカルトやジンクスの類だが、3文字馬名は走る≒期待馬につけられやすい、といってもいいかもしれない。

《ライタープロフィール》
東大ホースメンクラブ
約30年にわたる伝統をもつ東京大学の競馬サークル。現役東大生が日夜さまざまな角度から競馬を研究している。現在「東大ホースメンクラブの愉快な仲間たちのブログ」で予想を公開中。

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