残り100mで一気に交わし去る圧巻の勝利
3日間開催となった先週末は、マイルCS(GⅠ・芝1600m)と東京スポーツ杯2歳S(GⅢ・芝1800m)の2重賞が行われた。AI予想エンジンKAIBAの予想結果、そして馬券も的中となったのか、振り返っていこう。
11月22日(日)に阪神競馬場で行われたマイルCS。本命は、春の安田記念でアーモンドアイを撃破、前走のスプリンターズSでも圧巻の走りを披露したグランアレグリア。実績面に加え、絶好調のルメール騎手が騎乗するとなれば逆らうのは無謀だと判断した。
対抗はサリオス。春のクラシックではコントレイルには先着できなかったが、前走の毎日王冠では上がり最速の末脚で勝利しており、得意のマイル戦なら古馬の超一戦級相手にも十分戦えると見たようだ。
上位2頭から少し離れた評価の3番手以下にはアドマイヤマーズ、ラウダシオン、インディチャンプとなっていた。
揃ったスタートから予想どおりハナに立ったのはレシステンシア、2番手にラウダシオンとすんなり隊列が決まった。3番手の外にアドマイヤマーズ、そして今回グランアレグリアは5番手から先行するレースを見せる。そこから2馬身ほど後ろの7番手にインディチャンプ、17番枠からスタートしたサリオスは後方4番手を追走する形となった。
ある程度ペースは流れると見られていたものの、前半800mは46.9と比較的落ち着いたペース。そのまま淡々とレースが流れていった。
直線に向いて早めに動いたアドマイヤマーズの外にインディチャンプが並びかけ、グランアレグリアはその直後。内にはラウダシオンがいたため、残り200mあたりまで外に進路を求める形になり、エンジン全開となったのは残り100m過ぎ。しかし、並ぶ間もなく交わし去り、見事に春秋マイルGⅠ連覇を達成した。
2着はインディチャンプ、3着にはアドマイヤマーズが入り、予想も◎×▲で3連単的中となった。
本命レインフロムヘヴンは8着
昨年は後の3冠馬コントレイルが勝利するなど、クラシック戦線を占ううえでも重要なレースである東京スポーツ杯2歳S。過去10年ではキャリア3戦目でこのレースを迎えた馬が複勝率41.0%という点に着目し、レインフロムヘヴンを本命に推奨した。
対抗はドゥラヴェルデ。最後までフワフワした面を見せながら突き抜けた新馬戦の内容がよく、過去10年で1枠が複勝率66.7%と好成績である点も評価した。以下、ジュンブルースカイ、ヴェローチェオロ、タイトルホルダーに印を回したものの、1番人気のダノンザキッドは思いきって無印評価だった。
スタートしてタイトルホルダーとレインフロムヘヴンが並んでいたが、2コーナーを過ぎたあたりでやや掛かり気味でレインフロムヘヴンが先頭に立ち、一人旅。4番手の内にドゥラヴェルデ、6番手のインコースにジュンブルースカイが追走、そこへ後方にいたヴェローチェオロがまくる形でポジションを上げていった。
そのまま淡々とレースは流れ、直線へ。内に進路を選択したレインフロムヘヴンとドゥラヴェルデ、その他の馬はやや外目のコース取りとなった。残り400mを切って先頭に並びかけたのは道中3番手追走のダノンザキッド。そのすぐ内でタイトルホルダーも食い下がったものの、最後までダノンの脚色は衰えず1.1/4馬身差をつけての勝利だった。
AIは無印評価としてしまい、まさに完敗。新馬戦を稍重で1:48.3というタイムで完勝した能力を軽く見過ぎていたようだ。レースぶりを見る限り、来年のクラシックに向けても要注目の存在であることは間違いないだろう。なお、2着にはタイトルホルダー、3着にはジュンブルースカイが入るという結果に終わった。
残念ながら本命のレインフロムヘヴンは、折り合いを欠くレースとなってしまい8着。能力はあるとは思うが、改めて不安要素が浮き彫りとなった一戦だった。
とはいえ、これで11月の重賞は本命馬が10戦7勝と好調を維持。世紀の一戦となる今週末のジャパンカップでAIはどの馬に本命を打つのだろうか。
《関連記事》
【ジャパンC】過去の三冠馬より強いのか?コントレイルとデアリングタクトをデータで比較
GⅠの1枠成績は驚異の複勝率39.7% 東大HCが東京芝2400mを徹底検証
【ジャパンC】1着固定は危険? アーモンドアイに立ちはだかるジンクスと押さえたいデータ