ヴィクトリアマイルへ向けて重要な一戦
4月11日(土)阪神競馬場でヴィクトリアマイルの前哨戦GⅡ阪神牝馬Sが行われる。2016年に距離が阪神芝1600mへと変更され、GⅠ本番へ向けてここ数年は一気にレベルも上がっている。
ここをステップにヴィクトリアマイルで好走する馬は非常に多く、2018年は阪神牝馬S組が上位を独占した。今年も年明け重賞連勝中のサウンドキアラ、重賞4勝で阪神JFの覇者ダノンファンタジー、昨年の2着馬アマルフィコーストなどが楽しみなメンバーが顔を揃えた。
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4歳馬が大活躍

過去10年を振り返って4歳馬が[7-8-4-50]と連対15回と大活躍。

しかも、4歳馬の中でも前走で1~3着までに入っていた馬の成績は[6-4-3-11]で4着以下の馬の成績は[1-4-1-39]と極端な成績になっている。
前走4着以下から巻き返した馬は「前々走で勝ち星をあげていた」か「GⅠに出走していた」の条件に限られる。今年は本命馬の1頭ダノンファンタジーが秋華賞8着以来のレースになるが前々走のローズSで1着を獲っているので巻き返してくると考えるべき。
しかし、過去10年で秋華賞からの直行組は重賞2勝で阪神JF3着の実績で挑んだココロノアイ(6番人気5着)1例しかない。仕上がり具合に要注目だ。
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5歳馬以上の傾向を探る

また、5歳馬は[2-2-2-41]、6歳馬は[1-0-4-22]、7歳馬以上は[0-0-0-12]と4歳馬に比べ大きく数字を落としている。5歳馬以上で馬券に絡む場合、少なくとも前走で掲示板を確保し前々走までに重賞で馬券に絡む活躍をしていない場合、かなり厳しい戦いになるのではないだろうか。人気になるであろうサウンドキアラは5歳馬だが京都金杯、京都牝馬Sと連勝でここに乗り込んできた。前走1着馬の成績は[7-3-3-21]と好成績なだけに好戦は十分に期待できる。
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ディープインパクト産駒の独壇場!猛追するロードカナロア産駒に注目

種牡馬別の成績を見てみるとディープインパクト産駒が55勝で断トツの成績である。
続くのがダイワメジャー産駒15勝、ロードカナロア産駒14勝、ハーツクライ産駒13勝となっている。ディープインパクト産駒は母数が多いとはいえ、勝率12.9%、連対率23.6%、3着内率34.1%は実に立派な数字だ。そのディープインパクト産駒に一矢報いているのがロードカナロア産駒だ。勝ち星では出走回数の問題もあり遠く及ばないが、勝率は13.6%でディープインパクト産駒よりも上の数字となっていて連対率や3着内率も射程圏内まで迫っている。
上記のデータで考え、本命はブランノワール。「4歳馬」「前走1着」「勝率上位のロードカナロア産駒」と買える条件は十分にそろっている。前走好メンバーのうずしおSを勝っているし、ここまで牝馬限定戦は[4-1-1-2]と安定感十分。着外の2戦がチューリップ賞と秋華賞である。このレースで本命視されているダノンファンタジーとはその2戦で戦っている。チューリップ賞は0.6秒差で敗れたが、秋華賞では0.1秒先着している点は評価できる。
対抗はサウンドキアラ。4歳馬が断然優位の傾向だが、距離が延長されてからは5歳馬以上の活躍も増えてきている。全6勝を京都であげている京都巧者だが阪神も[0-2-2-0]で大崩れはしていない。
あとはダノンファンタジー、ビーチサンバ、シャドウディーヴァ、アマルフィコーストを押さえておく。
◎ブランノワール
〇サウンドキアラ
▲ダノンファンタジー
△ビーチサンバ
☆シャドウディーヴァ
×アマルフィコースト
