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ハンドボールのポジションにおける、それぞれの役割について

2016 10/11 18:34
ハンドボール 試合
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Photo by muzsy/ Shutterstock.com

ハンドボールは見た事があるけれど、どんなポジションがあるのかまでは経験者でないと分かりにくいはずだ。ポジションが分かればもっとハンドボールを身近に感じる事ができ、より一層ハンドボールを楽しむことができるかもしれない。そこで今回は、7人それぞれのポジションにどんな役割があるのかを説明する。

ゴールキーパー

自陣のゴールエリア(6mライン)の中に立ち、相手チームの選手にゴールさせないように、体を張ってシュートを止めなければならない重要なポジションだ。7人の中では唯一コートプレイヤーではないので、足を使う事が許されている。ゴールエリアから出て7人目のコートプレイヤーにもなれるが、その時は他の選手のように足を使う事は出来ず、ボールを持って移動するのは3歩までである。
瞬発力や判断力の他に、遠投力と正確なコントロールが必要になる。

センターバック

攻撃の為の基点を作り、チャンスがあれば自らもロングシュート、ミドルシュートを打つ。相手陣地に攻め込む時に、センターに一番近い位置にいる。他のコートプレイヤーがよく見渡せるので、攻撃の機会をうかがい、フォーメーションの変更など臨機応変に対応し、チームの司令塔としての役割も果たす。
広い視野と戦術的な視点がゲームメーカーとして必要になる。高い身体能力があれば、比較的身長が高くなくても十分に活躍出来るポジションだ。

レフトバック・ライトバック

センターバックの左側がレフトバック、右側がライトバックになる。センターバックよりシュートに専念しやすく、シュートにおける工夫と個人技が必要である。ゴールへの角度的にレフトバックは右利き、ライトバックは左利きの選手が有利だ。左右のバックは攻撃も重要だが、相手チームの左右のバックを止める役割もある。レフトバックは一番得点を狙いやすい為、エースポジションと言われる。
センターバックと左右のバックを、まとめてフローターとも呼ぶ。

レフトサイド(レフトウィング)・ライトサイド(ライトウィング)

コートの左端と右端に位置するポジションだ。フローターと呼ばれるバックプレイヤーのサポートや、角度的に左右のバックよりも更にゴールへの面積が少ない中で、サイドからシュートを狙う。攻守の切り替え時に素早く反応し、速攻を仕掛ける時などに活躍する。
相手ゴールのサイドから自陣ゴールのサイドまで走る必要がある為、足の速い選手が選ばれる事が多いポジションだ。左右のバックと同様に、レフトサイドは右利き、ライトサイドは左利きの方が有利である。

ポストプレイヤー(ピヴォットプレイヤー)

ゴールエリアのライン際で、相手のディフェンス選手の間に立ち、主にゴールを背にしてプレーする。味方が攻撃しやすくなるようにサポートをしたり、ディフェンス陣を突破して自分でシュートもする。相手選手が密集しているところで、ポジションとボールを失う事なくシュートまで持ち込むパワーと、攻めてくる相手のポストプレイヤーを抑える為の、ディフェンス力が必要になる。
キーパーと1対1になりやすい、シュートを決めるには有利なポジションだ。

まとめ

以上がハンドボールの選手に与えられるポジションと役割だ。それほど難しくはなかったはずだ。少しずつでもそれぞれの役割が分かれば、今までよりもっとハンドボールが身近に感じられるのではないだろうか。ぜひ試合を見てハンドボールの魅力を味わってみてほしい。