史上初の姉妹でのプレーオフ制して岩井千怜が通算3勝目
5月14日に行われた女子ゴルフのRKB×三井松島レディース最終日に岩井千怜(ちさと)が双子の姉・岩井明愛(あきえ)、山下美夢有との3人でのプレーオフを制し、今季初優勝を飾った。
4打差7位からスタートして7バーディー、ノーボギーの65で通算11アンダーとした千怜は、プレーオフ2ホール目で見事なバーディー。史上初の姉妹でのプレーオフに勝ち、見守った母親の前で嬉しいツアー通算3勝目を挙げた。
岩井姉妹は8歳でゴルフを始め、2021年6月に史上4組目の双子姉妹としてプロテストに合格。2002年7月5日生まれの弱冠20歳だが、今や女子ゴルフ界の最強姉妹と言っていいだろう。2人のスタッツを比較したのが下の表だ。
賞金ランキングは千怜が3位、明愛は5位
獲得賞金額は申ジエ、穴井詩に次いで千怜が4237万6333円で3位。明愛は3969万0428円で5位につけている。平均ストロークは明愛が71.0895で3位、千怜が71.1805で5位だ。
明愛は平均バーディー数(3.8824)、バーディーかそれより良いスコアを獲得するパーブレーク率(21.7320)、バーディー数(132)などで1位となっている。
一方の千怜も平均バーディー数(3.6061)は3位、パーブレーク率(20.2020)は4位、バーディー数(119)は3位と高い数値だ。60台のラウンド数は12で1位となっており、9で6位の明愛を上回っている。
ドライビングディスタンスも千怜が255.09ヤードで5位、明愛が251.31ヤードで11位と大きな差はない。
ただ、3パット率は千怜が2.0202で7位、明愛が2.9412で26位とやや差がついている。ともに高いレベルで競い合いながら、現状はパットで千怜に分があると言えるだろうか。今回のプレーオフもバーディーパットを決めた千怜と外した明愛で明暗が分かれた。
次から次に新星が出現する女子ゴルフ界。当面は岩井姉妹が国内ツアーを盛り上げてくれそうだ。
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