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パットもクラブの重みを使う 2021年間王者カントレーに学ぶパッティング【ゴルフハウツー】

2022 1/9 11:00akira yasu
プロゴルファーのパトリック・カントレー,ⒸSPAIA
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ⒸSPAIA

パットもクラブの重みを使って打つことが肝要

繊細なタッチが求められるパットは、インパクトの強さやフェースの向きをコントロールしなければならない。しかし、多くのゴルファーはそれを意識し過ぎてリズムやテンポが不安定になり、インパクトのクラブの動きや速さが乱れやすくなっている。

また、「パットは下半身や胴体を動かさず、腕の形や手首の角度を変えずにストロークするべき」と考えているゴルファーも多いようだが、基準とすべきイメージはそうではない。結果的にそういったストロークになるのが理想ではあるが、あらゆる部分を固めてストロークしようとすると、バランスが崩れやすくなってしまうのだ。

パットもショット同様に「クラブの重みを使って打つ」ことが求められる。ダウンストロークでは、ボールを叩くようにヒットしたり押したりせず、クラブの重みによる衝撃でボールを転がすのがベースとなる。

バックストロークが小さければ重みによる衝撃は弱まり、大きければ衝撃が強まる。この強弱で距離をコントロールすれば、フェースの向きが安定し、狙い通りの方向にボールを打ち出しやすくなるのだ。

P.カントレーのパッティングストローク

クラブの重みを使ったストロークの参考にすると良いのが、2021シーズン4勝を挙げ米ツアー賞金ランキング2位、フェデックスカップポイント(※)ランキング1位となったパトリック・カントレーだ。1992年3月生まれのカントレーは松山英樹と同い年。アマチュア時代には松山のマスターズ2年連続ローアマの快挙を阻んだ相手でもある。

2021年8月26日~29日に開催されたBMW選手権では、最終日最終ホールで約7メートルのパットを沈めてブライソン・デシャンボーとのプレーオフに持ち込んだ。そして6ホールにわたったプレーオフでもパットが光った。1ホール目と2ホール目では微妙な距離のパットを沈め粘り、最後は約6メートルのパットを沈め、ゴルフ史上まれに見る激闘を制した。

ゆったりとしているカントレーのストロークは、意識的にスピードを調整しているのではない。「始動でクラブに勢いをつけ、あとはクラブ任せ」といった感じに、クラブに余計な圧をかけずクラブの重みを最大限使ってストロークしている。

だからプレッシャーに強い。カントレーと同じようにポーカーフェイスで、メジャー6勝を挙げたニック・ファルドは「近い将来世界ランキング1位になると思う」と語っている。おそらく、パットもその評価の一つになっているのだろう。

※)米ツアー各試合で選手に与えられるポイント。このポイント獲得数によってシード権などが決まる。また、獲得ポイント上位者だけで年間王者を争うプレーオフシリーズがある。独自のルールで行われる最終戦のツアーチャンピオンシップ優勝者が年間王者となる。

片手や片足立ちの練習

クラブの重みを使ったストロークを体感するには、片足立ちドリルがおすすめだ。左足もしくは右足一本でストロークすることで、身体が余計な動きをしないストロークを体感できる。また、左手もしくは右手一本でストロークする片手打ちドリルもおすすめ。ただし、片手でグリップするからといって強く握り過ぎないように注意したい。

このようなドリルで体感したことを、通常のストロークにつなげていくとよいだろう。

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