若くして頭角を表すのは高卒か大卒か
男子ツアーの日本シリーズJTカップ終了をもって日本の男女ツアー全日程が終了した。女子はミレニアム世代の活躍が目覚ましく、男子でも女子黄金世代と同学年の金谷巧実の賞金王争いや、2002年生まれの久常涼がプロとして旋風を巻き起こすなど、若い世代が頭角を表してきている。そのため、初シード獲得者はツアー制度施行後、3番目に多かった。
このように若くして頭角を表す選手は、高校時代から実績を積み重ねているが、高校卒業後、大学進学と即プロ(志望)とでは、どちらの方が多いのだろうか。
男女ツアーのシード選手の出身校を調査したところ、男子のシード獲得は賞金ランキング65位までで、大卒が45名、高卒(中卒、不明含む)が20名。大卒のうち、東北福祉大学出身が13名、日本大学出身者が11名と、大学ゴルフ界の2強の勢力図が浮き彫りになった。
一方、女子は賞金ランキング50位まで(メルセデスランキング50位までも含まれるが賞金ランキングのみ調査)で、大卒が16名、高卒が34名だった。
男子は大学を経てプロになった者が多く、女子は高校卒業後即プロになった(志した)者が多い。これだけを見ると、女子の方が平均年齢が低くなると思われるが、実際どうなのだろうか。
調べてみると、女子が27.6歳(11月21日時点)、男子が32.3歳(12月5日時点)だった。高校卒業後即プロ傾向の女子の方が早くから活躍しており、それがシード選手の平均年齢の差にも表れていた。