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【ゴルフ】オールラウンダーのシャウフェレ、ショットの安定感を支えているものとは

2021 10/31 06:00akira yasu
ザンダー・シャウフェレ,Ⓒゲッティイメージズ
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Ⓒゲッティイメージズ

オールラウンドプレーヤー

米ツアーで通算4勝を挙げ、東京オリンピックで金メダルを獲得したザンダー・シャウフェレはオールラウンドプレーヤーだ。昨季(2021シーズン)の米ツアーSG指標を見ると穴がない。ドライバーショットもアイアンショットもパッティングも優れている。

米ツアー2021におけるシャウフェレのSG指標


ショットの安定感は2019年シーズンから続いている。SG:ティートゥグリーンが2019年は11位(1.149)、2020年は7位(1.239)だった。

シャウフェレのショットの安定感を支えているものは何だろうか。一つに体の正面で両肩とグリップで作られる三角形をキープするスイングが挙げられる。

体の正面で三角形をキープ

スイングでは基本的なことを大事にしているようだ。ドライバーでもウェッジでも、アドレス時の三角形をキープしたテークバックの動きの確認をしてから始動している。

手でクラブを持ち上げるようなアクションがなく、体の回転でゆったりとクラブを上げている。ダウンスイングからも体の回転主導でスイングしている。

三角形をキープするほど、トップオブスイングが浅くなりやすい。また、体の回転でダウンスイングすると、体が開いてボールに力が伝わりにくくなる。

しかし、シャウフェレは胸椎や股関節の柔らかさを生かすことで、深いトップオブスイングと、体の回転主導でも開かないダウンスイングを可能にしている。身長178センチ体重79キロ。米ツアーの中では小柄な方であるにも関わらず、307.6ヤードで22位(昨季)とトップクラスの飛距離を誇るのは、この点によるものが大きいだろう。

今季メジャー初制覇なるか

シャウフェレは松山英樹の好敵手だ。今年のマスターズでは優勝した松山と、3日目と最終組に同組でプレーし、首位の松山に4打差で迎えた最終日は一時2打差まで迫った。

オリンピックでは、最終日、2位の松山に1打差首位でスタート。追いすがる松山を含め多くの選手を振り切り、混戦を制した。

ZOZOチャンピオンシップで、シャウフェレは初日と二日目に松山と同組でプレー。優勝を争う位置でプレーすることはできなかったが、マスターズや東京オリンピックを思い出しながら、このペアリングを見ていたゴルフファンは多かっただろう。

10月24日時点の世界ランキングは5位。2019年以来のツアー優勝だけでなく、四大メジャー初制覇が待たれる。今年シャウフェレの名は日本のゴルフファンに浸透した。これからも松山の好敵手として、しのぎを削ってもらいたい。

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