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【女子ゴルフ】1999年生まれの大器、タイ代表タバタナキットは飛距離だけでなくパットも光る

2021 8/5 06:00akira yasu
タイのプロゴルファーパティ・タバタナキット,Ⓒゲッティイメージズ
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Ⓒゲッティイメージズ

初優勝をメジャーで達成

4月1日から開催されたメジャー『ANAインスピレーション』で、米ツアー初優勝を果たしたパティ・タバタナキット。米ツアー賞金ランキングでは4位だ。8月4日に初日を迎えた東京オリンピックの女子ゴルフ競技にもタイ代表として出場している。

タバタナキットは日本代表の畑岡奈紗の1学年下で稲見萌寧と同学年。現在、日本ツアーで活躍する黄金世代やミレニアム世代の選手が世界の舞台に立った時、前に立ちはだかると思われる選手だ。

圧倒的な飛距離

タバタナキットの武器は飛距離。優勝したANAインスピレーションでは平均323ヤードを記録し、同大会終了時点でのドライビングディスタンスは、平均283.79ヤードで2位。8月2日時点でのティーショットのスタッツは、ドライビングディスタンスが274.65ヤードで9位、フェアウェイキープ率が64.09%で141位。ティーショットでは、正確性よりも飛距離で勝負している選手だ。

スイングは、身長168センチの体をゆったりと使っており、少し止まっているように見えるトップオブスイングが特徴的。度合いは弱まったものの、同じようにトップで止まって見える松山英樹のスイングタイプに似ていると言えるかもしれない。

2021年のティーショット,ⒸSPAIA


パットも上位

タバタナキットはフォロースルーでヘッドが低く出るストロークをする。

ボールの順回転を意識し過ぎると、インパクトからフォロースルーでヘッドの上昇度合いが大きくなり、ヘッド軌道が過度にアッパーブローになりやすく、インパクトがゆるみやすい。

対して、ヘッドの重力を活用しながら下向きに力を働かせて、フォロースルーのヘッド軌道を低くすることで、再現性高くゆるみのないインパクトを実現しやすくなる。タバタナキットはこのようなストロークをしているのだ。

2021年のパット数,ⒸSPAIA


優勝争いの可能性

2018年にアマチュアで出場した全米女子オープンでは5位タイに入るなどして、自信を持って臨んだものの、その年のツアー予選会に失敗。2019年は米女子ツアーの下部ツアーが主戦場となった。この予選会に失敗した時のことをタバタナキットは「惨めだった。最悪の2週間だった」と振り返っている。

しかし昨今は実力がつき、経験を重ねることで安定感も増している。優勝したANAインスピレーションの前後の試合では予選落ちしたものの、今季の米ツアートップ10率は賞金ランキングトップのネリー・コルダに次いで2位になっている。

米ツアートップ10率,ⒸSPAIA


すでに強さを発揮していながらも、大きな伸びしろを感じるタバタナキット。東京五輪では優勝争いも期待できる要注目の選手だ。

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