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高橋大輔がプロスケーターとして再出発、スケートと故郷・岡山への思い

2023 8/12 06:00田村崇仁
村元哉中&高橋大輔,Ⓒゲッティイメージズ
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Ⓒゲッティイメージズ

真夏の氷上祭典「本当に幸せだな」

フィギュアスケートのアイスダンスで村元哉中とペアを組んで2022年四大陸選手権(エストニア)の銀メダルを獲得し、多くのファンから惜しまれながら5月2日に競技の第一線から「卒業」を発表した37歳の高橋大輔がプロスケーターとして再出発した。

2010年バンクーバー冬季五輪の男子シングルで日本男子初の表彰台となる銅メダル、世界選手権で日本勢初制覇と歴史の扉を開いてきた高橋は2014年に競技生活から一度退きながら、復帰後の2020年にアイスダンスに転向して異例の挑戦。「革新的なダンス」を国内外にアピールし、地名度や人気の向上にも貢献した。

“2度目の引退表明”で印象的だったのはすがすがしい笑顔と「『かなだい』としても個人としてもパフォーマンスしていきたい」という決意だった。

その言葉通り、7月から8月上旬まで愛知、日光、大阪、盛岡で行われた真夏の氷上祭典、アイスショー「THE ICE(ザ・アイス)」では「かなだい」ペアも出演。世界から2022年北京冬季五輪金メダルのネイサン・チェン(米国)らトップスケーターが再集結した舞台で、持ち前のファンを魅了する表現力とエンタメ性にあふれた渾身のダンスを披露した。

自身のSNSでは「今活躍している素晴らしいスケーターと共演させて頂き本当に楽しく、沢山の刺激を頂きました」と謙虚にコメント。「今回4都市、名古屋、日光、大阪、盛岡と回らせて頂いて、沢山の方の前で滑ることができ、本当に幸せだなーと感じられた期間でした。こらからも、オファーのある限り、身体の動く限り滑り続けていきたいと思います!」とプロの「表現者」として新たな決意を示した。

8月下旬「フレンズオンアイス」で新プログラムも披露

8月25日からKOSÉ横浜スケートセンターで3日間行われる荒川静香プロデュースのアイスショー『フレンズオンアイス2023』ではプロとして「かなだい」初の新プログラムも披露する。

大会公式インスタで高橋は「かなり面白くなるであろうナンバーだったり、『かなだい』として新プロを皆さんにお届けしようかなと思っています」と明るい笑顔で予告。「今年の夏は暑いので涼みにきていただければ」と自身への期待感を口にした。

『フレンズオンアイス』は2006年トリノ冬季五輪金メダリストの荒川静香が「未来を担う子どもたちに夢と希望を与えたい」という願いから2006年にスタート。国内外から集まる豪華出演陣が個性豊かなコラボを生み出し、夏休みの終わりに爽やかな空間を演出する舞台でもある。

原点の地元岡山で次世代育成への思いも

村元と組んで3シーズン目となった2022~2023年シーズンはアイスダンスで全日本選手権初優勝を果たし、男子で5度頂点に立ったシングルとの2種目制覇で史上初の快挙を達成。世界選手権では日本勢最高位に並ぶ11位となった。

6月に公開されたNHK岡山放送局のインタビューでは、異例の挑戦となったアイスダンスでスケーティング技術、リフト、スピンと全ての要素で得たものが大きかったと回顧。パートナーとの切磋琢磨で自分自身を見つめ直せた成長ぶりを振り返っている。

原点である地元・岡山県への思いや次世代の育成にも触れ、岡山県で開催される2025年の冬季国民スポーツ大会(国スポ)のフィギュアスケートでも地元のバックアップに意欲を示している。

さらに将来的に岡山県でアイスショーを開く長年の夢も披露。新たなステージで村元とカップルを組んでプロスケーターのアイスショーに今後も出てダンスの魅力と醍醐味をアピールするだけでなく、個人でも活躍の場を広げていく。

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