「ミス・パーフェクト」プロスケーターデビュー
フィギュアスケート女子の24歳、宮原知子(木下グループ)は完成度の高い演技と表現力豊かな滑りで「ミス・パーフェクト」と呼ばれ、152センチと小柄な体ながら誰もが一目置く「努力の天才」として一時代を築いたアスリートだった。
2018年平昌冬季五輪は表彰台にあと一歩届かず4位だったが、情感を込めた「ミス・パーフェクト」の滑りは多くの人の記憶に残る名演技だった。3月26日、自身の24歳の誕生日にブログとインスタグラムで現役引退を突然発表し「今シーズン、スケート人生で1番、自分と向き合い、毎日を大切に過ごしてまいりました。これまで以上に、もうこれ以上はできないと納得いくまで練習し、試合に臨んだシーズンでした。私の中で悔いはなく、やりきったという気持ちでいっぱいです」と競技人生を完全燃焼した心境をつづった。
引退後のセカンドキャリアについては「今後の夢は沢山ありますが、まずはプロスケーターとして自分のスケートを極め、新境地を開いていけるよう、これまでの経験を活かして頑張っていきたいと思っております」とし、プロスケーターとしての活動がまずは最初の目標となる。
4月1日の引退会見には、3月の世界選手権(フランス・モンペリエ)で金メダルを獲得した宇野昌磨(トヨタ自動車)もサプライズ登場し、花束を渡して激励。翌4月2日にはプロ活動第1弾として、アイスショー「スターズ・オン・アイス」で早速デビューし、北京冬季五輪金メダリストのネイサン・チェン(米国)から花束も贈られた。
日本人としては初めてとなるカナダツアーにも出演が決まっている。