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高橋大輔、コロナ禍でもスポーツエンタメの「新たな世界」に挑戦

2021 5/11 06:00田村崇仁
高橋大輔Ⓒゲッティイメージズ
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Ⓒゲッティイメージズ

横浜アリーナで「氷艶」メンバーが再集結

フィギュアスケート男子の2010年バンクーバー冬季五輪銅メダリストで、2022年北京冬季五輪を見据えてアイスダンスへ転向した35歳の高橋大輔(関大KFSC)が5月15日から3日間、横浜アリーナで開かれるアイスショー「LUXE」に主演する。新型コロナウイルスの影響で社会が揺れる中、今もアスリートとして追求するフィギュアの美しさを披露すると同時に、表現者としての新たな挑戦でもある。

「氷艶」シリーズでおなじみのメンバーが再集結し、今回のテーマは「世界巡り」。演出には尾上菊之丞に加えて宝塚歌劇団の原田諒氏を迎え、最先端の映像技術を駆使した空間演出で、氷上にレビュー仕立ての華麗な世界観を創り上げる。

高橋は自身のインスタグラムで「コロナで大変な状況だけれども、こんな時だからこそスポーツ・エンターテイメントの力でみなさんに少しでも元気になってもえらたらと!新たな世界へ挑戦します!迷い込むほどに美しい、氷の世界へようこそ」とつづった。

新時代の表現者として「心の癒やし」を

フィギュア界の歴史をけん引してきた高橋は、村元哉中(関大KFSC)とカップルを組み、2020年にデビューしたアイスダンスでも新境地を開拓している。2020年末の全日本選手権では2位に入り、2021年は「全日本選手権で表彰台の真ん中に乗ることを最大の目標に掲げたい」と抱負を語る。一方で新時代に挑む表現者らしく、アイスショーにかける情熱も失っていない。

公式サイトのインタビューでは「コロナ禍でなかなか表現する場所がなく、中止になったり予定したものが開催できなかったりしている。そんな中、大好きな氷艶メンバーとまた開催できるのは本当に貴重な時間。しんどい時だからこそ、エンタメは心の癒やしになると思う。少しでも楽しみにしているお客さんが癒やされる時間になれば」と心境を口にしている。

アイスダンス挑戦も「素敵な時間」

今回の公演で高橋が演じる役は「光の王子」。歌や芝居にも挑む。さまざまな世界を巡り、観客を「夢の旅」に誘う構成という。

タイトルの「LUXE」はフランス語で優雅さや豪華さを凝らすという意味。ただそこには本質を見極めたものこそが「真の贅沢」という考え方が含まれる。

高橋は公式サイトで「LUXEというタイトルには自分自身が信じるものにこそ、価値があるという意味が込められている。僕自身も競技に復帰し、信じているものに一番価値があると感じて、アイスダンスを始め、やりたいことをやっているからこそ、素敵な時間が過ごせている」とフィギュアへの飽くなき情熱を率直に語った。

自分自身が楽しんで氷上の舞台に

コロナ禍で世界中が未曽有の「分断」に見舞われ、旅をすることから遠ざかっている今だからこそ、今作のテーマが生まれた。

東京五輪・パラリンピックの開催を巡っても逆風が収まらない中、不安を抱えるアスリートも少なくない。SNSでの誹謗中傷も後を絶たない。高橋自身もさまざまな経験を通して「フィギュアスケート」という軸足を見つけ、ものごとの本質や自身の価値が何か分かったからこそ、新たな世界観にも前向きに挑むことができている。さまざまなジャンルの人々に刺激を受け、競技にも相乗効果が生まれる期待もある。

「氷艶メンバーが再結成して一緒に仕事ができるのは本当に楽しみ。さまざまな場面で雰囲気の違いとか華やかさを出せたら。自分自身楽しんでやりたい」との思いでスポーツエンタメの舞台に立つ。

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