自転車レースの“ヒルクライム”とは
まずは一般的な“ヒルクライム”とは何かを説明する。簡単に言ってしまえば“ヒルクライム”とは、勾配がある坂道や山あいを走る峠のコースのことを指す。しかし厳密に定義が決まっているわけではない。たとえば坂道で距離があっても角度が緩やかな場合などは、ヒルクライムとは呼べないコースもある。
基本的には自転車に乗る人が登りごたえを感じる坂道であればよい。家の近所の丘であっても登りごたえがあれば、立派なヒルクライムなのだ。
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ヨーロッパでサッカーなどのメジャーなスポーツと同様に大人気のスポーツのひとつが、自転車レースだ。プロのレーサーたちが繰り広げる競技の面白さはもちろんのこと、自転車さえあれば誰でも始められる手軽さも魅力である。そこで今人気となっている、ヒルクライムの魅力を紹介する。
まずは一般的な“ヒルクライム”とは何かを説明する。簡単に言ってしまえば“ヒルクライム”とは、勾配がある坂道や山あいを走る峠のコースのことを指す。しかし厳密に定義が決まっているわけではない。たとえば坂道で距離があっても角度が緩やかな場合などは、ヒルクライムとは呼べないコースもある。
基本的には自転車に乗る人が登りごたえを感じる坂道であればよい。家の近所の丘であっても登りごたえがあれば、立派なヒルクライムなのだ。
ヒルクライムは一般的なロードコースと違い、人にも自転車にも負担がかかる。なのでしっかりと装備品やアイテムをチェックしてから走りに出かけよう。
まずは水分補給に大切な自転車につけられるボトルケージ。ボトルの中身はスポーツドリンクが最適だ。そして峠などの山道の場合エネルギー補給も大切なため、補給食を必ず用意しよう。
忘れてはいけないのが、修理道具が入ったツールボックス。ヒルクライムは自転車にも負荷がかかるため、万が一のトラブルを考えて準備する必要がある。
装備品と同じくヒルクライムに挑む上での必需品が、ウエアなどの服装。過酷なヒルクライムを、安全に、そして快適に登るためにも必ず準備しよう。
まずジャージは自転車専用ウエアがベストだ。体にピッタリとフィットしやすく快適にツーリングできる。また自転車専用ウエアにはバックポケットがついており、貴重品や補給食といったアイテムも収納できる。
そして安全のために必要なものがヘルメット。ヒルクライムレースでも着用が義務付けられているので、普段から身につけておこう。あとは自転車競技専用のインナーウエアやシューズ、高地では気温が下がるため、ウィンドブレーカーも用意しておこう。
ヒルクライムに挑む際には、体の負担を少なくするためにマシンのカスタマイズがオススメだ。一般的な完成車であれば歯車はカセットが11-28Tか12-30T、クランク側が50-34Tといった軽めのギア設定なので問題はないが、重めギアの場合はヒルクライムに向けて交換しておこう。
またデータが数値化されるサイクルコンピューターもあると便利である。距離やスピードだけではなく、心拍数なども計れるタイプがオススメだ。
あとはとにかくマシンの軽量化を徹底的に行おう。タイヤやホイール、ハンドルにシートポストなどさまざまな軽量化アイテムが販売されている。予算を考えて可能な限り軽量化しておこう。
ヒルクライムの魅力的なイベントを紹介していく。まずはさまざまなイベントのなかでも人気となっている「Mt.富士ヒルクライム」。全長約25kmのヒルクライムコースで、数千人の参加者がレースを行う。完走率は99%以上のため、イベントに参加するのがはじめての人にもオススメだ。
続いては4月に開催される「ツール・ド・草津」。雪の壁を通るコースがあるため、普段と違った景色のなかで走れる。4月とはいえ気温が氷点下になる場合があるため、服装には気をつけて挑もう。レース後は疲れた体を癒やすことができる温泉もある。
自転車レースで人気のヒルクライムの魅力を紹介した。レースを見ているだけではなく、自分自身がチャレンジすることが醍醐味のヒルクライム。景色もキレイで空気の澄んだ山あいを駆け抜けるため、ヒルクライムは爽快な気持ちになれる。しかし自転車にも肉体的に負担がかかるため、しっかりと準備をしてから挑戦することを心がけよう。