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【2018年平昌オリンピック】男女ともに要注目!カーリング日本代表

2017 12/27 16:01Mimu
カーリング
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女子はLS北見、男子はSC軽井沢クラブが日本代表に

ほかの種目に比べて、いち早く平昌オリンピックの出場権および代表チームが決まっているカーリング。女子はLS北見、男子はSC軽井沢クラブが代表として出場することとなった。
男子カーリングに日本が出場するのは、1998年の長野オリンピック以来20年ぶりである。

カーリング競技で、オリンピックの出場権を得るためには、直近2年の世界選手権で結果を残さなければならない。2018年の平昌オリンピックの場合は、2016・2017年の世界選手権の成績で判断される。
大会の成績順(1位14ポイント、2位12ポイント、3位10ポイント、4位9ポイント、5位8ポイント……)にポイントが与えられ、2年間の合計ポイントで上位となった国に、オリンピックの出場権が与えられるのだ。

【カーリング女子】LS北見のオリンピックまでの道のり

LS北見は2016年3月の世界選手権で準優勝。12ポイントを獲得し、オリンピック出場に大きく前進した。この準優勝という成績は、日本チームとしては歴代最高の順位だ。
同年11月のパシフィックアジア選手権では3位に終わってしまい、翌年の世界選手権の出場権を逃してしまったものの(つまり2017年は0ポイントになる)、最終的にはこの12ポイントを上回るのが7か国のみだったため、出場枠を確保することができた。

オリンピック代表選考も、最後まで分からなかった。日本代表チームの選考は、直近2年の日本選手権の結果が考慮される。LS北見は2016年の日本選手権で優勝していたため、2017年の同大会で2連覇を達成すればそのまま日本代表に決定だったのだが、ここで中部電力が立ちはだかる。
LS北見の日本選手権2連覇を阻止し、代表候補に名乗りを上げたのだ。2連覇したチームが出なかった場合、2チームによる代表決定戦が行われる。LS北見は3勝1敗で中部電力を下し、オリンピック代表となった。

【カーリング女子】メンバーには五輪経験者が2人!

LS北見は、本橋麻里・藤澤五月・鈴木夕湖・吉田夕梨花・吉田知那美の5人で構成される。チームリーダーは、「マリリン」の愛称でもおなじみの本橋。チーム青森として2006年のトリノオリンピック、さらに2010年のバンクーバーオリンピックにも出場した経験豊富な選手だ。
バンクーバー後に青森を退団し、吉田夕梨花と鈴木夕湖らの5人でLS北見を結成。そして8年目にしてオリンピックの代表にまで上り詰めてきた。本橋自身は今大会で2大会ぶり3度目の出場となる。現在はリザーブ(控え)に回っているが、チームの精神的な柱は間違いなく彼女だ。

LS北見にはもう1人オリンピック経験者がいる。2014年に加入した吉田知那美だ。吉田夕梨花の実の姉であり、2014年のソチオリンピックにも出場。同年のうちにLS北見に加入した。
大舞台を知る選手で、さらにメンバーの実の姉ともなれば、チームにとっても大きな刺激となったことだろう。2度目のオリンピックでは、どのような姿を見せてくれるだろうか。

【男子カーリング】20年ぶりの出場権!SC軽井沢クラブが代表に

男子カーリングではSC軽井沢クラブが国内でダントツの成績を残していた。2007年からの11度の日本選手権のうち、優勝は8度。もはや国内では敵なしというチームだ。
しかし、そんな軽井沢クラブでも、世界選手権で結果を残せない時期も長く、オリンピック出場のためのポイントを稼ぐことができない状況が続いていた。

だが、2014年頃から徐々に成績が向上する。この年の世界選手権では過去最高の5位に入ると、2015年は6位、2016年大会では4位という成績を収めることができた。この2016年大会の結果により、日本は9ポイントを獲得。
2017年大会では7位とやや成績を落としたが、それでも6ポイントが加算され、これで合計15ポイントとなった。カナダ・スウェーデン・アメリカに次ぐ4位の成績でオリンピック出場権を獲得することができた。
男子が自力でオリンピック出場を獲得したのは、これが初めてである。(長野オリンピックは自国枠で出場)

【男子カーリング】パワフルなストーンを投げ込む姿に注目

SC軽井沢クラブは、両角(もろずみ)友佑・清水徹郎・山口剛史・両角公佑・平田洸介の5人で構成される。彼らのカーリングは、とにかくパワフルだ。
特に、スキップの両角(もろずみ)友亮に注目してほしい。スキップというと、リード、セカンド、サードに次いで最後に投げるポジションだ。チームの司令塔的役割でもあり、重要度は非常に高い。スキップが1投間違えるだけで、そのエンドの得点がガラリと変わってしまう。

しかし、両角はそんなスキップの重圧をもろともしないかのように、非常に力のあるストーンを投げ込んでくる。そこまでの局面で劣勢になってしまっていても、一投で逆転するシーンも多い。
もちろん一気に失点してしまうリスクもあるのだが、そういった戦いを制してきたのがSC軽井沢クラブのメンバーたちだ。世界選手権の成績が向上してきたのも、このパワフルなカーリングの精度が上がってきたからである。
平昌オリンピックでは、どのような活躍を見せてくれるのか非常に楽しみである。