ボディービル大会に参戦、スキップ藤澤五月のビキニ姿
2022年2月の北京冬季五輪で銀メダルを獲得したカーリング女子のロコ・ソラーレが8月下旬、北海道北見市で行われたアドヴィックスカップで札幌国際大との今季初戦を戦い、新たなシーズンをスタートさせた。
このオフ、世間の話題をさらったのは何と言ってもボディービル大会に突如参加したスキップの藤澤五月だろう。7月22日、茨城県水戸市で開催されたボディメイクコンテスト「MOLA CUP」に姿を現し、鍛え上げられたビキニ姿の肉体美で衝撃を与えた。
FWJ(FITNESS WORLD JAPAN)の公式ツイッターで公開された動画インタビューでは「もともと職業柄、トレーニングするのが大好き。いつか出てみたかった」と笑顔でコメント。
3位となったビキニクラスに続き、オープンクラスにも登場して2位に入り「思ったより緊張した。でも楽しかった。カーリングとは違う部分があるし、同じスポーツの中でもエンタメ性が高い」と新たな分野に参戦した理由を語った。
サード吉田知那美は結婚、筋肉美も公開
「氷上のチェス」と呼ばれる頭脳戦のカーリングというスポーツは意外に知られていないが、氷上で闘う上でフィジカルが重要視される。
サード吉田知那美も自身のインスタグラムで鍛え抜かれた「筋肉美」を公開するなど、話題性では負けていない。特に驚かされるのは浮き上がる腹筋や背筋の美しさだろう。
年齢を重ねるごとに最適な体脂肪率や筋肉量など専門家からアドバイスを受け、トレーニングに取り組んでいるようだ。
北京冬季五輪後の2022年7月には元アルペンスキー選手で日本スキー連盟アルペンコーチの河野恭介さんと結婚。心身ともブラッシュアップされた環境に後押しされるように、チームの好成績にもつながっている。
今年1月にカナダのカムローズで行われたワールドツアー最高峰のグランドスラム大会、カナディアン・オープンでロコ・ソラーレは初優勝。決勝でカナダの世界ランキング1位の強豪を5―3で破った。
セカンド鈴木夕湖はスイープの高速回転
セカンド鈴木夕湖は、身長146センチと小柄な体形で「カーリングちび部部長」を自ら名乗る。
それでも筋力が必要なスイープではブラシの高速回転で欧米選手に劣る体格をカバー。誰にも負けないといわれるトレーニング量で培った持久力と筋力を武器に、的確なラインコールを得意とする世界有数のトップスイーパーだ。
専門家によると、カーリングの1試合でスイープする長さは約2キロにもなるといわれ、持久力や瞬発的なパワーが必須でもある。
リード吉田夕梨花、鈴木と「クレイジー・スイーパーズ」
リードの吉田夕梨花は北海道オホーツク海に面した「カーリングの町」旧常呂町(現・北見市)でホタテ漁師の家に生まれ、2歳年上となる吉田知那美の妹。152センチと小柄ながら、小学生時代から一緒にプレーしていた鈴木夕湖とは抜群のハーモニーを奏でる。
チームで大きな役割を担うスイープは、ストーンを投げた先の氷をブラシで掃くことで、届く距離や曲がり具合をコントロールできる。
氷上にできた凸凹をブラシでこすり、摩擦を減らして石を動かしていくスイープを主に鈴木夕湖との2人で担い、北京冬季五輪の活躍では海外の選手から敬意を表して「クレイジー・スイーパーズ」とも呼ばれた。
3月の女子世界選手権(スウェーデン・サンドビーケン)ではプレーオフで3位通過のカナダに4―6で競り負け、準決勝進出を逃したものの、着実な一歩を残した。2026年ミラノ・コルティナダンペッツォ冬季五輪出場に向けたポイント争いが始まる新シーズンもこれから本格化していく。
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