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知るだけで【チアダンス】がもっと楽しくなる基本知識

2017 3/8 20:01Ai Sugimoto
チアリーディング
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Photo by sportpoint / Shutterstock.com

「チアダンス」というスポーツをみなさんは聞いたことがあるだろうか?チアリーディングと名前が似ているため、初めて聞く人や初心者には同じ競技と誤解されやすいだが、実は違うスポーツだ。ここではチアダンスの基本知識としてチアリーディングとの違いやその競技内容などを紹介する。

最初のチアリーダーは男性だった!

チアダンスの説明に入る前に、簡単にチアダンスの起源であるチアリーディングの歴史を紹介する。最初のチアリーディングは1869年にアメリカのプリンストン大学の学生がアメリカンフットボールの選手を応援するためにおこなった。
今では女性が多いチアリーダーだが、当時は男性がメインでおこなっていた。ルーズベルト元米国大統領やレーガン元米国大統領といったアメリカの歴代大統領もかつてはチアリーダーとして活躍していた記録が残っている。

チアダンスはチアリーディングから派生したスポーツ!

チアダンスはチアリーディングのダンス部分のみを行うスポーツ競技だ。そのため、チアリーディングとチアダンスは全く別のスポーツとして考えられている。
チアダンスでは、チアリーディングでおこなわれるバク転や側転といった回転や旋回を伴う動き、人を抱えたり、持ち上げたりするような組体操の動きはない。チアリーディングのようなアクロバティックな動きが要求されないため、チアダンスはこれから筋力が発達する未就学児から力が弱くなった高齢者まで年齢を問わずにおこなえるのだ。

チアダンスはどんなルールなの?

チアダンスは2分30秒の限られた時間の中で、チーム一丸となって演技をおこなうスポーツだ。出場する部門によってその審査基準は変わってくる。
メンバー編成は中学生、高校生、大学生といった単位で構成されることが多い。中には小学生・中学生の混合チームで中学生の部に出場する場合もある。なお社会人の場合には一般として出場する。小学生や未就学児もMini編成(小学4年生以下を対象)やYouth編成(小学6年生以下を対象)などで出場が可能だ。大会によっては編成名が異なる。
人数区分も大会ごとに指定があり、SmallやLargeといった言葉が使われている。この人数区分は大会によって変わってくる。例えばSmallクラスに最小3名から出場可能な大会もあれば、最小5名からの大会もある。

チアダンスにはどんな種類の競技があるのか?

“チアリーディングのダンス部分”といってもその競技部門は多岐にわたる。ここではどの大会でも共通しておこなわれる、Pom(ポン)部門、Hip Hop(ヒップホップ)部門、Jazz(ジャズ)部門の3つを紹介する。
Pom部門は手に持っている2つのポンポンをメインにダンスをおこなう。ポンポンをどれだけ効果的に使用できるかが大切だ。
Hip Hop部門は、ヒップホップをはじめとするストリートスタイルと呼ばれる動きやリズムを取り入れて演技する。チームでいかに同調性がある演技ができるかが大切だ。
Jazz部門はバレエを基礎とした動きやリズムを取り入れて演技する。チームでいかに同調性がある演技ができるかが大切だ。

みんながチアダンスをはじめたきっかけは?

いざチアダンスをやってみたいと思った時に「どこで始められるのか?」と悩む人は少なくない。ここでは世代別にどのようなきっかけで始める人が多いのかを紹介する。
中学生や高校生、大学生の場合には学校の部活動やサークル活動をきっかけに始める人が多い。中にはチームに所属している人もいる。 未就学児や小学生の場合には近所の体操教室やバレエ教室などをきっかけに始める子が多いようだ。中にはチアダンスをおこなっているご家族の影響を受けて始める子もいる。
大人の場合には、スポーツジムや体操教室、バレエ教室といったところからきっかけをつかむ人が多いようだ。チアダンス専門の教室に通う人もいる。

まとめ

チアダンスの基礎知識として、チアダンスとチアリーディングの違いやチアダンスの競技ルールを簡単に紹介した。チアダンスはどの世代の人がおこなっても楽しくできる競技なので、無理のない範囲で体を動かすことに挑戦してみてはいかがだろうか。