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井上尚弥vsスティーブン・フルトンの試合展開は?過去最強の難敵と今日ゴング

2023 7/25 06:00SPAIA編集部
睨み合う井上尚弥とスティーブン・フルトン,ⒸSECOND CAREER
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ⒸSECOND CAREER

計量後のフェイスオフで火花散らす

25日に東京・有明アリーナで行われるプロボクシングのWBC・WBOスーパーバンタム級タイトルマッチに出場する王者スティーブン・フルトン(29=アメリカ)と同級1位・井上尚弥(30=大橋)が24日、前日計量に臨み、フルトンは55.3キロ、井上は55.2キロで一発パスした。

先に体重計に乗ったフルトンがクリアすると笑顔でガッツポーズ。続いて井上もリミットより100グラムアンダーでクリアして体重計を下りると、両者は促されることもなく自然と顔を近付けて睨み合った。

最近はフェイスオフが計量後のプログラムに組み込まれていることが多いが、今回ばかりは2人とも闘志を隠そうともせずガチンコの睨み合い。互いの顔面を近付けて火花を散らせ、司会者が「両選手、正面を向いてください」と促してもフルトンは無表情のまま視線を逸らさず、井上もそれに対抗して苦笑いを浮かべながら睨みつけた。

22日の記者会見ではフルトン陣営が井上のバンテージの巻き方にクレームをつけるなど陽動作戦を展開。この日のフルトンの態度を見ても、王者サイドの勝利への執念がにじんでいる。

まさに相手にとって不足なし。井上より一回り大きいフレームもそうだが、日本選手2人目の4階級制覇に向け、過去最強の相手と言っても過言ではないだろう。

ポイントは左ジャブとボディブロー

試合はどんな展開になるだろうか。21戦全勝(8KO)のフルトンはこれまで同様、距離を取りながら戦うことが予想される。身長で4センチ、リーチで8センチのアドバンテージを活かさない手はない。

ただ、フルトンはそれほどフットワークが滑らかではない分、突然前進して長いリーチを活かしたストレートを打ち込むなどトリッキーな動きを見せることもある。柔軟な体をくねらせてパンチをまともにもらわず、さすがの井上でもクリーンヒットするのは簡単ではない。

それでも24戦全勝(21KO)とパワーで勝る井上としては、距離を詰めてパンチをまとめたい。そのためには左ジャブの差し合いがポイントになる。スピードでも上回る井上が先手を取って自分のペースに持ち込めれば、その後有利に展開する。

さらに接近戦では得意のボディブローが効果を発揮するはず。あのドネアをも悶絶させた左ボディブローがフルトンの脇腹にめり込めば、さすがの無敗王者も平然としてはいられないだろう。

経験豊富なフルトンをワンパンチで倒せるとは思えないが、中盤以降、プレッシャーを強めた井上がストップ勝ちするのではないか。「Lemino」で独占無料配信される大一番。運命のゴングはもうすぐ鳴る。

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