伊藤雅雪氏「複数試合契約を締結」
プロボクシングのWBCスーパーバンタム級8位ジョンリエル・カシメロ(33=フィリピン)が、元WBOスーパーフェザー級王者・伊藤雅雪氏のプロモート会社「トレジャー・ボクシング・プロモーション」と契約を結んだ。
引退後にプロモーターに転身した伊藤氏は自身のツイッターでカシメロとのツーショット写真を公開し、「カシメロとの複数試合契約を締結しました!みんなが見たいカードをどんどん作っていきます!ご期待ください!」とツイートしている。
カシメロはライトフライ級、フライ級、バンタム級を制した元3階級王者。WBOバンタム級王者時代には対立王者だった井上尚弥(29=大橋)を盛んに挑発し、4団体統一を目指す井上も一度は売られた喧嘩を買う姿勢を見せた。しかし、カシメロが度重なる試合キャンセルなどで王座を剥奪されたため、対戦が実現することはなかった。
ブランクを作ったカシメロだったが、2022年12月に韓国で赤穂亮(36=横浜光)に2回KO勝ちで復活。この試合をプロモートしたのが伊藤氏だった。
カシメロがランキングを上げれば井上尚弥と対戦も
現在、WBOスーパーバンタム級1位の井上は、5月にもWBC・WBOスーパーバンタム級王者スティーブン・フルトン(28=アメリカ)に挑戦すると報じられている。
バンタム級に続く4団体統一を狙うと公言しているため、ベルトを持っていないカシメロと対戦する機会がすぐに訪れることはないだろう。しかし、カシメロがランキングを上げてきた場合、あるいは他団体の王座を獲得した場合は別だ。
元世界ミニマム級、ライトフライ級2階級王者・京口紘人(29=ワタナベ)のYouTubeで、井上がカシメロの強さを認めていたことが明かされている。状況次第では、因縁の井上尚弥vsカシメロが実現しても不思議ではない。
伊藤氏が契約した以上、今後は日本のファンが期待するカードの実現へ交渉を進めていくと見られる。日本でも有名なルイス・ネリ(28=メキシコ)、WBA2位の亀田和毅(31=TMK)らスーパーバンタム級にはタレントが揃う。カシメロの動向から目が離せなくなってきた。
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