三宅寛典に2回TKOで6連勝
プロボクシングの世界バンタム級4団体統一戦が行われた12月13日、井上尚弥(29=大橋)対ポール・バトラー(34=イギリス)のアンダーカード、スーパーバンタム級8回戦で、2021年東京五輪イギリス代表のピーター・マクレール(26=イギリス)が三宅寛典(34=ビッグアーム)に2回TKO勝ちした。
試合はスピードとパワーを兼ね備えたサウスポーのボクサーファイター、マクレールが速い左ストレートを打ち込んでペースをつかみ、2回に三宅がダウン。立ち上がった三宅をロープに詰めたところでレフェリーがストップを宣告した。
東京五輪フェザー級で1回戦負けしてメダルに届かなかったマクレールは、これでプロ転向後6連勝(5KO)。9勝(1KO)13敗2分と負け越しているベテラン三宅との実力差が大きかったため、マクレールの良さばかりが目立ったが、変則的なステップを披露するなど随所にテクニシャンの片鱗を見せた。
マクレールの階級はスーパーバンタム級。今後は英国内でキャリアを積んでいくだろうが、いずれは世界戦線に浮上する可能性も十分だ。
もしかしたら数年後、この日のリングで同じイギリスのポール・バトラーをKOした井上尚弥と戦う日が来るかも知れない。東京五輪での敗北も含め、「江戸の敵をイギリスで討つ」といったストーリー性は舞台装置として面白い。今後、注視していきたいボクサーの一人だ。
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