日本勝利でパリ五輪確定
バスケットボール男子日本代表は2日、沖縄市・沖縄アリーナで行われるワールドカップ(W杯)順位決定リーグ・グループOの第2戦でカーボベルデと対戦。日本は勝利すれば、来年のパリ五輪への切符を獲得する。
1次リーグ1勝2敗で順位決定リーグへ回った日本(世界ランク36位)は、初戦で格上ベネズエラ(同17位)と対戦。第1Qは15-19、第2Qも21-22とここまで3戦全敗のベネズエラ相手に前半から苦戦を強いられた。
第3Qに入っても日本はリズムに乗れず、9点ビハインドで第4Qへ。一時15点差まで広げられたが、比江島慎が3ポイント7本中6本沈める大活躍で逆転勝利を収め、アジア勢で唯一となる2勝目を挙げた。
これで日本は2勝2敗となり、グループ首位をキープ。今日のカーボベルデ戦に勝利すれば、他国の結果によらず今大会におけるアジア勢最高位が確定し、パリ五輪の出場権を獲得する。負けた場合でも他グループの試合結果により、出場権を得る可能性は残る。自力での出場となれば、1976年モントリオール五輪以来48年ぶりの快挙だ。
元NBA選手タバレス擁するカーボベルデ
日本は今日の午後8時10分、カーボベルデとの最終戦に臨む。パリ五輪への出場権がかかる重要な一戦の対戦相手、カーボベルデとは一体どのようなチームなのだろうか。
カーボベルデは北西アフリカの西沖合に位置する、10の島々からなる小さな島国。ポルトガル語で岬の意の「カーボ」と緑を表す「ベルデ」で、「緑の岬」を意味する。面積は約4000平方キロメートルで、滋賀県とほぼ同じ。人口はおよそ56万人、特産品はサトウキビで、開催地の沖縄と似ているところもある。
世界ランクは64位と日本(36位)より低いが、油断はできない。W杯初出場となる今大会1次リーグF組で、1勝2敗の3位。日本が金星を挙げたベネズエラに81-75で勝利している。
チームの大黒柱は元NBAプレーヤーのウォルター・タバレス。身長221㎝のビッグマンは、31日のフィンランド戦で14得点、12リバウンドのダブルダブルを達成。77-100で敗れはしたが、調子の良さをうかがわせる内容だった。また、日本同様カーボベルデもパリ五輪の出場権をアフリカ勢で争っており、モチベーションは高い。
日本は今大会初めて世界ランクが自身よりも低い”格下”との対戦となるが、決して侮れるような相手ではない。これまでの戦い同様、チーム一丸で勝負強さを発揮し、有終の美を飾れるか。
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