日本がチーム一丸で欧州勢から初勝利
バスケットボール男子日本代表が27日、沖縄市・沖縄アリーナで行われたワールドカップ（W杯）1次ラウンド・グループEの第2戦でフィンランドと対戦し、98－88で逆転勝ちを収めた。W杯での勝利は、前身となる2006年の世界選手権・パナマ戦以来17年ぶり。欧州勢からは初勝利となった。
初戦を落とし、2次ラウンド進出へ後がない中で迎えたフィンランド戦。日本はチーム最年長33歳の比江島慎を中心に果敢な攻めで、第1Qを22－15で終える。しかし、第2Q はフィンランドの厳しい攻めに防戦一方となり、36－46で前半を折り返した。
第3Qは粘りを見せ、10点差のまま迎えた最終Q。富永啓生の3ポイントなどで徐々に追い上げると、残り4分35秒、河村勇輝がドライブからバスケット・カウントを獲得。フリースローも沈めて79－78と逆転に成功した。
その後も河村は3ポイントを次々決めるなど躍動。流れをつかんだ日本はそのままリードを広げ、最終スコア98－88で歴史的勝利を飾った。ホーキンソンがチーム最多の28得点、19リバウンドを記録。河村が25得点、比江島も17得点を挙げるなど、チーム一丸で白星をつかみ取った。
また今大会は2024年パリオリンピックの予選も兼ねており、アジア勢の最上位に与えられる出場権獲得に向けても大きな1勝となった。3日目を終えて、アジア勢では日本が唯一の白星を挙げ、暫定1位。ライバルと目されるフィリピンは0勝2敗、イランは0勝1敗となっている。もし、出場権を逃した場合は、最終予選へと回ることになる。
WINNER売上は2戦連続1000万円超え
日本が歴史的勝利を飾ったこの一戦では、スポーツくじ「WINNER」の売上も堅調。1口200円でスコアを予想する1試合くじの売上は、1195万2000円だった。
初戦・ドイツ戦の売上1389万2400円には届かなかったが、2戦連続で1000万円超えを記録。2次ラウンド進出がかかる次戦オーストラリア戦は注目度も上がり、さらなる売上アップが期待される。なお、同日に行われた日本と同グループのもう1試合、オーストラリア－ドイツ戦の売上は170万8000円だった。
日本－フィンランドのスコア別投票率を見ると、最も高かったのは「フィンランド勝利10～14点差」の11.53%で、次いで「フィンランド勝利15～19点差」の10.24%。日本の勝利予想で最も高かったのは「日本勝利4～6点差」の9.00%で、全体の4番目だった。
予想的中となった「日本勝利10～14点差」の投票率は6.77％で全体9番目。最終払戻倍率（オッズ）は7.3倍、当せん金額は1460円、当せん口数は4044口だった。日本の大金星を信じていたファンは、WINNERも的中して喜びもひとしおだったに違いない。
日本の次戦は29日20時10分（日本時間）から世界ランク3位のオーストラリア戦。1次リーグ突破だけでなく、2大会連続の五輪への出場権を得るためにも大事な一戦。一段と注目が集まる中、さらなる番狂わせを期待したい。
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