2023年大会はドイツ初優勝、日本はパリ五輪決める
フィリピン、日本(沖縄)、インドネシアで開催された「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」はドイツ(FIBAランキング11位)の初優勝で幕を閉じた。決勝はFIBAランキングでは格上(6位)のセルビアとの接戦を制して83-77。3位決定戦はカナダ(同15位)が127-118でアメリカ(同2位)を下し、初の銅メダルに輝いた。
2大会連続6回目の出場だった男子日本代表「AKATSUKI JAPAN」(同36位)は八村塁(ロサンゼルス・レイカーズ)が辞退したものの、渡邊雄太(フェニックス・サンズ)やキャプテンを務める富樫勇樹(千葉ジェッツ)、Bリーグ22-23年シーズンMVPの河村勇輝(横浜ビー・コルセアーズ)らが活躍。
1次ラウンドでは25日にドイツとオーストラリア(同3位)に敗れたものの、フィンランド(同24位)に勝ち、順位決定リーグではベネズエラ(同17位)とカーボベルデ(同64位)に連勝してパリ五輪の出場権を獲得した。
最終順位は32チーム中19位。2021年の東京五輪は開催国枠だったため、自力での五輪出場決定は48年ぶりとなった。過去のワールドカップ成績は下の表の通り。
2019年中国大会は5戦全敗で31位の日本
2010年トルコ大会まで「世界選手権」の名称だったワールドカップに日本が初出場したのは1963年のブラジル大会。予選ラウンドではペルーに勝ったもののプエルトリコとユーゴスラビアに敗れ、順位決定ラウンドでも5戦全敗で13チーム中13位だった。
続く1967年ウルグアイ大会にも連続出場。予選ラウンドはアルゼンチン、ソビエト連邦、ペルーに3連敗したが、順位決定ラウンドでプエルトリコとパラグアイを下し、13チーム中11位だった。
32年ぶり3回目の出場となったのが1998年ギリシャ大会。現在はレバンガ北海道の代表取締役社長を務める折茂武彦らが出場したが、グループステージはロシア、プエルトリコ、ユーゴスラビアに3連敗を喫した。順位決定戦でセネガルを下したもののナイジェリアに敗れ、16チーム中14位だった。
自国開催となった2006年は、広島グリーンアリーナで行われた1次ラウンドでドイツ、アンゴラに敗戦。3戦目でパナマに勝ったが、ニュージーランドとスペインには敗れ、24チーム中20位に終わった。
2019年中国大会は八村塁(当時ワシントン・ウィザーズ)も出場。1次ラウンドではトルコ、チェコ、アメリカに3連敗し、順位決定戦でもニュージーランドとモンテネグロに敗れ、32チーム中31位だった。
最多優勝はアメリカとユーゴスラビア
続いて歴代の開催地や優勝国、決勝戦スコアなどは下の通りとなっている。
1950年の第1回大会は開催国アルゼンチンが決勝でアメリカを破って優勝。アメリカは1954年のブラジル大会で初優勝を飾っている。
最多優勝は1954年ブラジル大会、1986年スペイン大会、1994年カナダ大会、2010年トルコ大会、2014年スペイン大会を制したアメリカと1970年ユーゴスラビア大会、1978年フィリピン大会、1990年アルゼンチン大会、1998年ギリシャ大会、2002年アメリカ大会を制したユーゴスラビアが5回で並ぶ。
3回で続くのが1967年ウルグアイ大会、1974年プエルトリコ大会、1982年コロンビア大会を制したソビエト連邦となっている。次回は2027年にカタールで開催。日本のさらなる躍進が期待される。
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