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燕・石川が通算168勝目をマーク!活躍する小柄な選手達

2019 8/10 11:00勝田聡
東京ヤクルトスワローズの石川雅規ⒸSPAIA
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ⒸSPAIA

ベテラン石川雅規が今季5勝目

8月7日(水)のヤクルト対阪神戦(神宮)で、ヤクルトの石川雅規が6回1失点の好投で今シーズン5勝目(5敗)をマークした。これは、中継ぎの五十嵐亮太と並びチームトップタイ。また、NPB通算200勝まであと「32」に迫る168勝目(162敗)となった。

ここまで91.2回と規定投球回には届いていないものの、防御率3.44と結果を残し、今年で18年目のベテランがチームを引っ張っている。そんな石川の身長は167センチと、プロ野球選手の平均身長が約180cmであることを考えると小柄な選手だ。

野球に限らずスポーツは体格が大きい方が有利であると言われることが多いが、今シーズンのプロ野球を見渡してみると、選手としては決して大きいと言えない体格の選手が存在感を示している。

高卒2年目の山本拓実が初勝利

高卒2年目の山本拓実(中日)の身長も167センチ。7月24日の広島戦で先発デビューを果たすと、敗れはしたものの5回2失点と好投を見せた。2度目の先発となった7月31日の阪神戦でも6回1失点と再び好投し、打線もルーキーの奮闘に応え3点を援護、プロ初勝利をマークした。

3試合目の登板となった8月7日の巨人戦では6回5失点で敗戦投手となったが、3回まではノーヒットピッチング。高卒2年目ということを考慮すれば、悪い投球内容とは言えないだろう。今後、ローテーションを任されることになりそうな逸材だ。

このところ、3試合連続で同日先発登板している石川と山本。身長の有利不利などお構いなしに結果を出す2人。このまま中6日で登板を続けたとすれば、マッチアップの期待もかかるところだが、今のところ水曜日にヤクルトと中日の試合は組まれていないため、ローテーションの再編もしくは雨天中止などの日程追加がなければ、対戦は実現しない。

パ・リーグ首位打者争いは身長175センチ以下がズラリ

最も低身長の野手は、163センチの水口大地(西武)だ。今シーズンは、わずか9試合のみの出場と苦しい立ち位置。次に、167センチでは福田周平(オリックス)、西巻賢二(楽天)、羽月隆太郎(広島)、西野真弘(オリックス)、柴田 竜拓(DeNA)ら5人。そして、168センチで三輪正義、169センチで大村孟(ともにヤクルト)、170センチで近本光司(阪神)、森友哉(西武)、甲斐拓也(ソフトバンク)の3人が続く。

近本はドラフト1位というプレッシャーに負けることなく、リードオフマンに定着。既に規定打席をクリアしており、打率.284、9本塁打、33打点、23盗塁と結果を残した。新人王レースを村上宗隆(ヤクルト)らと争い勝ち抜くために、打率3割、2桁本塁打、30盗塁をクリアしたい。

現在、パ・リーグの首位打者争いでトップに立っている森には、自身初となる打撃タイトル獲得への期待がかかっている。首位打者を争っているのは、上から吉田正尚(オリックス/173センチ)、鈴木大地(ロッテ/175センチ)、荻野貴司(ロッテ/172センチ)、茂木栄五郎(楽天/171センチ)と、175センチ以下の選手が5人。

体格が小さいと不利だと思われているプロ野球界だが、小柄ながらも結果を残す選手が多数いる。

※数字は2019年8月8日終了時点

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