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受け継がれる安打製造機の系譜 プロ野球における背番号51の選手たち

2023 5/12 06:00SPAIA編集部
 DeNAの宮﨑敏郎と巨人の浅野翔吾,ⒸSPAIA
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ⒸSPAIA

2023年現役選手の背番号「51」

2023年各球団の背番号「51」は下記の選手が背負っている。

オリックス:不在
ソフトバンク:上林誠知外野手
西武:西川愛也外野手
楽天:小郷裕哉外野手
ロッテ:山口航輝外野手
日本ハム:石川直也投手

ヤクルト:濱田太貴外野手
DeNA:宮﨑敏郎内野手
阪神:中野拓夢内野手
巨人:浅野翔吾外野手
広島:小園海斗内野手
中日:高松渡内野手

不在:1球団
永久欠番:0球団
投手:1球団
捕手:0球団
内野手:4球団
外野手:6球団

2023年シーズンはオリックス以外の11球団が「51」を使用。オリックスはイチローがメジャーリーグへ移籍した2001年以降、空き番となっている。

そのイチローの影響もあってか、現役選手でも各球団で巧打者がこの番号を背負っている。2017年の首位打者・宮﨑敏郎(DeNA)を筆頭に、小園海斗(広島)、中野拓夢(阪神)、上林誠知(ソフトバンク)など俊足巧打の有望な若手選手が着用するケースが目立つ。

今季も巨人ではドラフト1位ルーキーの浅野翔吾、中日では韋駄天内野手の高松渡が「51」を託された。かつては鈴木誠也(広島)らも背負っていたイチローの代名詞ともいえる背番号「51」。今後もイチローのようになってほしいという願いを込めて、有望な野手に与えられていくことになるだろう。

次章以降では、背番号「51」を背負った歴代のスタープレーヤーを紹介していく。

日本が誇る「安打製造機」イチロー

日本プロ野球界において背番号「51」と言えば、イチローが圧倒的な存在感を誇る。

1994年に当時のシーズン最多安打記錄となる210安打をマークすると、7年連続で首位打者。ポスティングシステムによってシアトル・マリナーズに移籍した2001年にも首位打者のタイトルを獲得し新人王、MVPなどを受賞した。以降も10年連続でゴールドグラブ賞、200安打達成と記録を挙げればキリがない。

イチローはニューヨーク・ヤンキースに所属した2012年後半から2014年にかけての2年半を除き、アメリカでも背番号「51」を背負った。また、日本代表として参加した2度のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)でも背番号は「51」だった。

王貞治の背番号「1」、長嶋茂雄の背番号「3」と並んで日本球界を代表する番号と言えるだろう。

鈴木誠也から小園海斗へ受け継がれた広島の「51」

2022年からMLBカブスでプレーする鈴木誠也。2012年ドラフト2位で二松学舍大附属高から広島へ入団した際に与えられた背番号は「51」だった。

鈴木はルーキーイヤーの2013年から一軍で出場すると、徐々に出番を増やし、2016年にレギュラー定着。第4回WBC日本代表にも選ばれ、イチローと同じ右翼を守り背番号も同じ「51」を背負った。2018年に自身初の30本塁打をマークし、翌2019年から背番号「1」に変更した。

その後を受け継いだのがドラフト1位で入団した小園海斗。1年目から58試合に出場するなど、俊足巧打の左打者として将来を嘱望されている。

2人の首位打者生んだDeNAの背番号「51」

2017年シーズンにブレイクしたDeNAの宮﨑敏郎。2012年ドラフト6位でプロ入りすると、2016年に101試合に出場し、レギュラー定着を果たす。翌2017年は開幕直後に離脱したものの、128試合に出場して打率.323で首位打者を獲得。ベストナインも受賞した。

入団当時から背負っている「51」は、かつて鈴木尚典が背負っていた番号でもあった。鈴木は1997年に首位打者を獲得し、そのオフに背番号「51」から「7」へ変更。翌1998年に2年連続で首位打者を獲得している。

2人の首位打者を生んだDeNAの背番号「51」は、今後も安打製造機に受け継がれていくことは間違いないだろう。

メジャー通算4875奪三振のランディ・ジョンソン

メジャーリーグで背番号「51」を着用したレジェンドにランディ・ジョンソンがいる。身長は208センチあり「ビッグ・ユニット」とも呼ばれていた。

1988年のメジャーデビューから2009年の現役引退までに618試合に登板し303勝(166敗)をマーク。通算4875奪三振、サイ・ヤング賞5回と偉大な数字を残している。

現役時代の多くを背番号「51」で過ごしており、シアトル・マリナーズではイチローの前にこの番号を背負っていた。アリゾナ・ダイヤモンドバックスではジョンソンの「51」が永久欠番になっている。

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