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投手のイメージ定着?プロ野球における背番号50の選手たち

2022 5/30 11:08SPAIA編集部
阪神の青柳晃洋・中日の清水達也・巨人の戸根千明,ⒸSPAIA
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2022年現役選手の背番号「50」

2022年各球団の背番号「50」は下記の選手が背負っている。

ヤクルト:アルバート・スアレス投手
阪神:青柳晃洋投手
巨人:戸根千明投手
広島:中村健人外野手
中日:清水達也投手
DeNA:山本祐大捕手
オリックス:小田裕也外野手
ロッテ:小沼健太投手
楽天:武藤敦貴外野手
ソフトバンク:板東湧梧投手
日本ハム:五十幡亮汰外野手
西武:中山誠吾内野手

不在:0球団
永久欠番:0球団
投手:6球団
捕手:1球団
内野手:1球団
外野手:4球団

背番号「50」は投手、野手ともに着用しており、2022年は投手6球団、野手6球団(捕手1球団、内野手1球団、外野手4球団)とポジションは分散している。

特定のイメージはないが、現役では青柳晃洋(阪神)の実績が抜けている。2021年は13勝6敗で最多勝と最高勝率のタイトルを獲得したサイドスロー。2022年の成績次第では来年から背番号変更の話が浮上しても不思議ではない。

過去には攝津正(ソフトバンク)が2012年に沢村賞を受賞するなど活躍したこともあり、青柳の活躍で投手のイメージが定着する可能性もある。

「満塁男」の異名を取った駒田徳広

巨人、横浜でプレーし、名球会入りも果たしている駒田徳広は、1980年ドラフト2位で桜井商業高から巨人に入団。1981年から1987年までの7年間を背番号50で過ごした。同時期に背番号54の槙原寛己、背番号55の吉村禎章も活躍したことから「50番トリオ」とも呼ばれた。

プロ3年目だった1983年4月10日の大洋戦(後楽園)で史上初となるプロ初打席で満塁本塁打を放つ鮮烈デビュー。その初打席を含め、通算195本塁打のうち13本が満塁弾で「満塁男」の異名を取った。

1993年オフにFA宣言し、横浜に移籍。生え抜きでは巨人からFAで国内移籍した唯一の選手となっている。駒田は移籍先の横浜でも活躍し、1998年の優勝時にはマシンガン打線を引っ張る存在だった。

また、柔らかいグラブさばきで、一塁手として10度のゴールデングラブ賞に輝いている。2000年に現役引退後は楽天、横浜のコーチや四国アイランドリーグ・高知の監督などを務め、現在は巨人の三軍監督を務めている。

「赤鬼旋風」を巻き起こしたボブ・ホーナー

1987年開幕直後に来日し、ヤクルトに入団したボブ・ホーナーは背番号50だった。

1978年にアトランタ・ブレーブスでメジャーデビューを果たし、ルーキー・オブ・ザ・イヤー(新人王)を受賞。来日前年の1986年も141試合に出場し、打率.273(517打数141安打)、27本塁打、87打点の成績を残していたバリバリのメジャーリーガーだった。

ホーナーは来日初戦で阪神・仲田幸司から初本塁打を放つと、翌日の試合では池田親興から3本塁打を放つなどメジャーリーガーの実力を見せつける。その後もシーズン終了まで93試合に出場し打率.327(303打数99安打)、31本塁打、73打点の成績を残し「赤鬼」と恐れられた。

1988年からは再びメジャーリーグに戻り、カージナルスでプレー。しかし、わずか3本塁打に終わり、1年限りで現役を引退している。

阪急で抑えを務めたアニマル・レスリー

阪急で1986年、1987年の2年間、抑えとして活躍したアニマル・レスリーも背番号50だった。

メジャーデビューを果たしたシンシナティ・レッズでも1982年から3年間「50」を背負っていたアニマルは、来日1年目に5勝3敗19セーブをマーク。マウンドで雄叫びを上げるパフォーマンスで人気者となった。

現役引退後は日本で「亜仁丸レスリー」の名でタレント活動を行い、CMやバラエティ番組などに引っ張りだこ。2013年にアメリカで亡くなった際は、日本でもニュースとして報じられた。

メジャーリーグの背番号50

メジャーリーグで背番号50を背負い活躍した選手では、ジェイミー・モイヤーが挙げられる。1986年にカブスでメジャーデビューすると合計8球団でプレー。1996年のレッドソックス以降、2012年にロッキーズで現役を引退するまで背番号50を背負っていた。

モイヤーは30代半ば以降にキャリア最盛期を迎えている遅咲きの投手でもある。42歳のシーズンとなった2005年から、46歳のシーズンとなる2009年まで5年連続で2桁勝利を達成。その後も活躍し、メジャーリーグ史上最年長勝利記録(49歳151日)も保持している。

また、現役選手ではカージナルスのアダム・ウェインライトが背番号50で活躍している。度重なる故障から復活し、11度の2桁勝利をマーク。2021年シーズン終了時点で通算184勝を挙げている。

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