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元中日・石川駿氏が自身初の学会発表「怪我で野球を断念する選手を一人でも減らしたい」

2025 9/19 06:30SPAIA編集部
石川駿氏,提供写真
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提供写真

地元開催の日本体力医学会大会で登壇

元中日の石川駿氏(35)が17日、滋賀県の立命館大学びわこ・くさつキャンパスで開催された第79回日本体力医学会大会で登壇し、「繰り返されるバッティング動作が肘関節の形態や機能に与える影響」という演題で自身初の学会発表を行った。

石川氏は現在、順天堂大学大学院スポーツ医学研究室に所属。ドジャース・大谷翔平で注目を集めた“二刀流”に関連し、打撃時における肘関節への負荷や、リハビリテーションにおける復帰過程についても研究成果を発表した。

「今回の発表にあたり、実験にご協力いただいた被験者の皆様、そして日頃よりご支援くださっている研究室のメンバーの皆様に、心より感謝申し上げます」と感謝の気持ちを口にした。

さらに現役時代、自身がケガに苦しんだ経験もあり、「本発表の成果を今後もさらに深め、多方面からの視点や取り組みを取り入れながら、私の想いである“防ぐことのできる怪我で野球を断念する選手を一人でも減らす”ことを実現できるよう、より良い形で野球界に還元してまいります」と熱っぽく語った。

滋賀県草津市出身の石川氏は北大津高時代、2年連続でセンバツに出場。3年春のセンバツでは筒香嘉智(現DeNA)らのいた横浜高と対戦、大会通算600号本塁打を放って勝利に貢献し、3回戦に進出した。

明治大、JX-ENEOSを経て2014年ドラフト4位で中日入り。2020年にユニフォームを脱ぐまで通算31試合、打率.244、1本塁打、6打点の成績を残した。

引退後は柔道整復師の資格を取得。現在は順天堂大学大学院で研究を重ねながら、スポーツ教室や講演会、交流イベントなどを開催する一般社団法人キャタリストジャパン(http://cata-japan.com)でも活動している。

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