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【ルーキー通信簿】阪神はドラ1下村海翔がTJ手術で登板ゼロ 一軍デビューはドラ5石黒佑弥のみ

2024 12/12 06:30SPAIA編集部
阪神のルーキー通信簿,ⒸSPAIA
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ドラ3山田脩也とドラ4百﨑蒼生は二軍で研鑽

今季もニューヒーローが数多く誕生したプロ野球。西武のドラフト1位左腕・武内夏暉がパ・リーグでは7年ぶりとなるルーキーでの新人王に輝くなど、新人選手たちの活躍も光った。

そこで今年のルーキーたちが一軍でどのような活躍を見せたのか、球団ごとに通信簿を作成した。投手は「球威」「制球力」「奪三振」「総合」、野手は「パワー」「選球眼」「走力」「貢献度」のそれぞれ4項目について、5段階で評価している。

今回は球団初となるリーグ連覇は惜しくも逃したが、セ・リーグ2位に入った阪神のルーキーたちを見ていく。

DeNAのルーキー通信簿インフォグラフィック


阪神ではドラフト5位の石黒佑弥がただ一人、一軍デビューを果たした。7月21日の広島戦でプロ初登板、4番手として8回二死から登板し石原貴規を遊ゴロに打ち取った。最終的に一軍では中継ぎとして計3試合に投げて勝ち負けなし、防御率5.40。二軍では40試合に中継ぎ登板し、4勝4敗10セーブ、防御率3.50の成績だった。

投手の各項目は球威がリーグの平均球速、制球力は同BB%(対戦打者に占める与四球の割合)、奪三振は同K%(対戦打者に占める奪三振の割合)、総合は同FIP(投手の責任である被本塁打、与四死球数、奪三振数のみで投手の能力を評価した指標)から算定した。

石黒はストレートの平均球速が146.2キロとリーグ平均並みで球威評価は「3」。BB%は6.3%でリーグ平均(7.0%)並み、K%も18.8%とリーグ平均(18.5%)並みで制球力と奪三振評価も「3」に。FIPは2.19とリーグ平均(3.23)を大きく上回り、総合評価は「5」となった。来季は投球の精度に磨きをかけ、ブルペンでの序列を上げたいところだ。

石黒以外で今季一軍出場したルーキーはいなかった。ドラフト1位の下村海翔は4月に右肘のトミー・ジョン手術を受けたため、二軍戦も含めて登板はなし。8月から屋外でのキャッチボールを再開しており、来季中の復活を目指している。

同2位の椎葉剛は即戦力と期待されながら一軍登板なし。二軍でも先発2試合を含め23試合に登板、30.1イニングを投げて防御率4.45の成績で、来季は先発も視野に巻き返しを図る。同6位の津田淳哉は二軍で17登板(先発は8試合)、2勝5敗、防御率5.26の成績だった。

野手では高卒ルーキー2人がファームで研鑽を積んだ。同3位の山田脩也は二軍で102試合に出場し、打率.217、13打点、OPS.548。同4位の百﨑蒼生は74試合に出場し、打率.185、1本塁打、10打点、OPS.520の成績を残した。

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