2023年の徳島インディゴソックスと並ぶ最多タイ
24日に行われたプロ野球ドラフト会議で富士大から史上最多の6人が指名された。指名選手は以下の通り。
・麦谷祐介外野手(大崎中央高)オリックス1位
・佐藤柳之介投手(東陵高)広島2位
・安徳駿投手(久留米商高)ソフトバンク3位
・渡辺悠斗内野手(堀越高)広島4位
・坂本達也捕手(博多工高)巨人育成1位
・長島幸佑投手(佐野日大高)ロッテ育成3位
プロ志望届を提出した7人のうち、佐々木大輔内野手(一関学院高)のみ指名されなかったが、同一チームから6人の指名は2023年の四国アイランドリーグ徳島と並んでドラフト史上最多タイ。
5人の指名は1977年の法政大(江川卓、金光興二、袴田英利、植松精一、島本啓次郎)、1991年の東北福祉大(斎藤隆、作山和英、浜名千広、伊藤博康、金本知憲)、2000年のプリンスホテル(大沼幸二、伊達昌司、長崎伸一、水田圭介、福井強)、2005年のNTT西日本(岸田護、藤井淳志、脇谷亮太、斉藤信介、山崎隆広)と4チームあるが、育成を含めても6人の大量指名は異例だ。
2009年全日本大学選手権で準優勝
今ドラフトですっかり有名になった富士大だが、中央球界ではそれほど馴染みがない。一体どこにあるのか、所在地まで認識しているファンは決して多くないのではないか。
校名から山梨県辺りを連想するが、実は岩手県花巻市にある。1965年に奥州大学として創立した私立大学で、1976年に富士大学へ改称した。
硬式野球部は北東北大学野球連盟に所属しており、2009年に全日本大学選手権で準優勝。2014年春季リーグから10連覇を達成するなど、今秋も含めて39度の優勝を果たしている。これまでに輩出したプロ野球選手は以下の通り。
橋本大祐(元阪神)
相原勝幸(元ロッテ)
中村恭平(元広島)
山川穂高(ソフトバンク)
外崎修汰(西武)
多和田真三郎(元西武)
小野泰己(オリックス)
佐々木健(西武)
鈴木翔天(楽天)
佐藤龍世(西武)
金村尚真(日本ハム)
2012年には当時3年だった山川穂高や2年だった外崎修汰、1年だった多和田真三郎らを擁して明治神宮大会でベスト4。大谷翔平や菊池雄星らを輩出した花巻東高とともに、岩手の大学からプロ野球界のスター候補が多数出ている。
2023年ドラフトで指名された富士大6人衆はプロでも切磋琢磨して腕を磨いていくだろう。今後の活躍が楽しみだ。
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