最速151キロの高校ナンバーワン右腕
プロ野球のドラフト会議が24日、東京都内で行われ、高校ナンバーワン右腕の報徳学園・今朝丸裕喜投手(18)は阪神から2位指名された。地元の人気球団に指名された長身右腕は笑顔を弾けさせた。
兵庫県神戸市出身の今朝丸は、報徳学園2年春、3年春のセンバツで2年連続準優勝。3年夏の甲子園は初戦で大社(島根)に敗れたが、9月にはU-18侍ジャパンに選ばれ、U18アジア選手権準優勝に貢献した。
身長187センチの長身から投げ下ろすストレートは最速151キロ。ロッテ佐々木朗希のようなストレートで勝負できる投手を理想像に掲げており、藤川球児新監督が就任した阪神で逸材の英才教育に期待がかかる。
「早くプロで活躍する姿を見たい」
教え子のプロ入りを我が事のように喜ぶのが関メディベースボール学院の井戸伸年総監督(47)。今朝丸が中学時代にプレーし、野球選手としての土台を築いたチームの指揮官で、関メディからは初のプロ野球選手誕生となった。
「入ってきた頃は線が細く、闘志を前面に出すタイプでもなかったので目立つ存在はありませんでした。でも、野球に取り組む姿勢が素晴らしく、着実に成長してくれました。まずは体作りからになると思いますが、早くプロで活躍する姿を見たいですね」
関メディ中等部は昨春にヤングリーグからポニーリーグに転籍し、7月の全日本選手権、今年3月の全日本選抜で優勝するなど中学野球界を席巻する強豪。佐藤義則氏、伊藤敦規氏ら元プロの豪華コーチ陣を擁してハイレベルな指導をしており、全国の強豪高校に多数の選手を輩出している。
「挨拶や全力疾走についてはいつも言われていたので、高校でも続けていました。井戸監督がいなかったら今はないと思っています」と話していた今朝丸。関メディ、報徳で学んだ教えと指導者への感謝を胸に、夢のプロ野球選手としてスタートを切る。
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