負ければ崖っぷちの巨人
4年ぶりにセ・リーグを制した巨人だったが、16日に本拠地で開幕した『2024 JERA クライマックスシリーズ セ』ファイナルステージはまさかの連敗スタート。優勝アドバンテージを含む対戦成績は1勝2敗とリードを許している。
敗れれば崖っぷちに追いやられる第3戦、先発マウンドに登るのは来日2年目の左腕フォスター・グリフィンだ。
昨季は20試合の登板で6勝5敗、防御率2.75。今季も同じ20試合の登板で6勝4敗、防御率3.01と成績安定。その中で今季は防御率こそ悪化したものの、昨季よりも短いイニング数で奪三振を11個増やし、与四球は6個減少させるなど進化も示した。
加えて、今季の対DeNAは3試合に登板して1勝0敗、防御率1.59の好内容。プレッシャーのかかるポストシーズンのマウンドでも“いつも通り”のピッチングを披露することができれば、チームも勝利に近づいていることだろう。
対巨人防御率1.64の2年目右腕を抜擢
対するDeNAはプロ2年目の26歳右腕・吉野光樹を先発マウンドに送る。
九州学院高から上武大、社会人の名門・トヨタ自動車を経て2022年のドラフト2位でDeNAに加入も、ルーキーイヤーは一軍登板ゼロという悔しい1年を送った。
今季も7試合の先発で3勝2敗、防御率4.31とドラフト指名時の期待に応えることはできていないが、この大一番で先発のチャンスが巡ってきた。
9月8日の巨人戦では6回無失点の好投で勝利を挙げており、今季の対巨人成績は2試合で1勝1敗、防御率1.64という好成績だ。
また、今季最後の登板となった9月30日の阪神戦でも6回無安打無失点の好投を見せており、相性の良さと直近の良いイメージから期待は膨らむ。
勝てばポストシーズン5連勝で日本シリーズ進出に王手がかかる重要な一戦、背番号24の躍動に期待したい。
なお、パ・リーグのCSファイナル第3戦の予告先発は以下の通り。
ソフトバンク・スチュワートJr.-日本ハム・山﨑福也(みずほPayPay)
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